「アクションよかった」泣く男 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
アクションよかった
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主人公のゴンが、生きる希望を失っていながら、それでいて超強いところがなんともかっこよかった。
アクションが素晴らしかった。特に団地を舞台にして、前からも後ろからもスナイパーが狙っている絶対絶命な感じはとても面白かった。前後左右だけでなく上下の動きも活かしたアクションはすごくスリリングだった。
組織が、子供の母親の命を狙う意味が全然分からない。しかも警察にばれているにもかかわらず執拗に狙い続ける意図が不明すぎる。さらに、背中を打たれているゴンにその指令を下すのもどうかと思う。重症を負っている人がいいパフォーマンスをできると思えない。
しかもその組織のボスは、ゴンへの殺害指令を下すのだが、そんなに簡単に味方を殺させるような組織では、他の部下も疑心暗鬼で忠誠心を抱きづらいのではないだろうか。
ヒロインの会社の、社長か何かが犯罪組織も運営していたのか、ごちゃごちゃして関係がよく分からなかった。
ゴンの母親も、韓国であかすりをしていた人とアメリカでヤク中の売春婦みたいになっていた人が同一人物なのかよく分からなかった。
冒頭で子供が誤射で死んでしまうのだが、かわいそうすぎる。物語を盛り上げるためにそんなことしないで欲しい。
アクションがとてもかっこいい割に、いろいろ腑に落ちないところやごちゃごちゃした人間関係が分かりにくい、惜しい映画だった。
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