「罪の意識との戦いと決着」泣く男 ピエロさんの映画レビュー(感想・評価)
罪の意識との戦いと決着
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ユミという女の子を殺してしまったゴンが、その罪の意識、そして自らの過去と向き合い、自分の中で最も納得のいく決着をつけようと無謀な戦いに身を投じていく。
特に、最後にユミの母、モギョンに自分を撃たせたシーンは、モギョンにとって最も良い決着を目指したものだと思う。
モギョンを助ける者として命懸けで敵を排除し、モギョンの娘の仇として自らの命を投げ出すゴン。
あまりにも真っ直ぐである故、ゴンはこのラスト以外の結末を選べなかったと思う。
ただ、モギョンにとって最も良い決着は、すなわちゴンにとっても最も良い決着だったのではないか。
哀しみに溢れた作品であるが、全てが悲劇という訳ではなく、観終わった後にある種報われた感覚が残る作品であると感じた。
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