「一応、前半部分はサスペンスで物語を語っていたけれど、 それは前フリ...」泣く男 nopasanadaさんの映画レビュー(感想・評価)
一応、前半部分はサスペンスで物語を語っていたけれど、 それは前フリ...
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一応、前半部分はサスペンスで物語を語っていたけれど、
それは前フリで、
本当は監督は最後の血糊過剰なアクションシーンを
撮りたかっただけなのではないか
と思ってしまいました。
だって、ゴンは非情な殺し屋であるはずなのに、
小さな女の子を誤って殺したことをずっとひきずり過ぎ。
そして、長年の仲間と殺し合ってまで、
女の子の母親を守ろうとするとは、
一体どんな心境の変化でしょう。
どちらかというと、
殺害対象の母親が子を想う姿に、
自分の母親を重ね、
そして自分は母親と悲しい別れをしたこともあって
母という存在に対して複雑な思いを抱いており、
初めてためらいが生じたとするほうが
しっくりくる気がしました。
そこらへんが気になって話があまり入ってきません。
でも、最後のアクションシーンが爽快で
それはどうでもよくなりました。
タイトルの「泣く男」。
泣くとは無縁のゴンですが、
幼少時代を描いた最後のシーンでポロポロ涙をこぼしていました。
泣くことが人の情愛の有無を計るバロメーター的な意味合いが込められているのでしょうかね。
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