「「アジョシ」プリーズカムバック」泣く男 クリストフさんの映画レビュー(感想・評価)
「アジョシ」プリーズカムバック
「アジョシ」の監督の新作で、
尚且つ前作と似たような殺し屋の哀愁がテーマ。
期待値は否応無く上がってました。
でもね、プロローグほとんど無しで、
いきなりメインテーマの少女が死んじゃうって、早過ぎない?
早々にゴン(この名前、短絡的でちょっと嫌)は凹んでるし、
韓国行って母親も殺せって、ここどこだよ!
って感じで、全くノレないまま突入。
この母親も、どんな事情か知らないけど、
(この事情は説明して欲しかった)夫と娘をアメリカに渡らせ、
自分は「高級車100台分の利益を出す」大会社の取締役って、
そりゃ夫はともかく娘が死ぬのは辛いし、
母親は認知症で入院しっぱなしで大変だけど、
ここまでリア充だと同情の余地が無い。
この母親、顔の事で申し訳ないが、
ずっとミッツマングローブにしか見えなかったし。
それなのにゴン(ちっ!)は必死に助けるし、
敵も多種多様になって、誰が誰やら分からなくなるし、
嘗ての仲間たちとの銃撃戦は良かったけど、
やたら肉弾戦に持ち込みたがるのは疑問だったし、
あと予告で観た、電話越しの爆破シーンは、
本編では賑やかしでしかなかったのも残念。
ラストはカタルシスあったけど、
チャオズ(この渾名も嫌!)はあの行為だけで撃たないなら、
殺し屋辞めちゃえ!とか思っちゃった。
脇役の設定とか、トイレのシーンとかも意味不明で、
なんだかモヤモヤした映画でした。
「アジョシ」の方が断然いいです。
逆に「アジョシ」もう一回観たくなりました。
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