「【恐怖と笑いは表裏一体である】」劇場霊 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
【恐怖と笑いは表裏一体である】
ご報告
これからこの作品を鑑賞される予定のある方は、どうかひとつ、大きな広い心を持っての鑑賞をお願い致します。
そのお気持ちさえあれば、必ずお楽しみ頂けるか…と。
当然ホラー映画なのですが、前半と後半(特にクライマックス)では、映画自体のカラーがガラッと180°一変してしまいます。
先ず前半ですが、何せ今回恐怖の対象は人形ですから。
全く動かない人形の顔を、アップで映すだけで、何かこう嫌〜な空気が漂うじゃないですか!
あれですよ!あれ!!
あの時の不安感が絶えず画面に充満していて、緊張させられます。
ところでこの作品。問題の人形による事件背景と、その人形と直接関わる舞台の内容が、二重構造を伴っているのですが、もう一つ。過去の日本映画との二重構造も目に付きました。
澤井信一郎監督作品。薬師丸ひろ子主演の『Wの悲劇』
島崎遥香の女優ステップとして、あの薬師丸ひろ子作品を参考として企画されたのは、当たらずとは言え遠からず…ですよね?秋元先生!
ただ当時の薬師丸ひろ子は。少女から大人の女優へとステップする為の仕掛けとして、作品中にさりげなく初体験の場面を入れる等、周到な脚本であったのですが、この作品に於ける島崎遥香はまだまだ少女のあどけなさが抜けない状態と言える。
今後は如何にして、この辺りをカバーする企画を考えるか…ですね先生!
そして映画は後半へ。明らかになる真相と惨劇。
遂にこの人形が大活躍。
それまでは人形の特性を活かすジワジワとした恐怖だったのですが、この人形自体の動きを一気に見せる事で更なる恐怖が…。
…あれ?…あららら!
ここで観客はある事実に気付かされる事となる。
【恐怖と笑いは表裏一体である】
…って言うか!これは完全に確信犯的に笑いに持っていってるよなあ〜?いやいや楽しかったです(笑)
そして成長したぱるるは人形には一瞥もくれずに映画は終わるのであった(完)
♪どうかひとつ!広い眼で観て下さい♪(小松の親分風に)
以上報告終了するであります
(-_-)ゝ
(2015年11月24日/イオンシネマ越谷レイクタウン/スクリーン1)