「〝女優”の持つ本当の恐ろしさ。直球だが緊迫感のあるホラー。」劇場霊 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
〝女優”の持つ本当の恐ろしさ。直球だが緊迫感のあるホラー。
【賛否両論チェック】
賛:舞台上で交錯する女優達の愛憎劇が、人形の怨念と相まって、緊迫感たっぷりに描かれる。劇中劇と人形の生い立ちが重なる様子も印象的。
否:割と強引でご都合主義な展開が続くので、ツッコミ始めてしまうと全く楽しめない。
強い怨念の籠った人形が、劇中劇よろしく女優達の魂を蝕んでいく様子が、スリリングなストーリーと共に描かれていきます。それに加えて、女優達の主演の座を巡る激しい愛憎が交錯していく様も如実に描かれていて、人間の持つ醜さや浅ましさが、垣間見られます。
まあただ、どうしてもツッコミどころが多いのは、仕方のないところでもあります。あまり言うとネタバレになってしまいますが、
「大の大人が沢山いて、刑事もいるのに・・・?」
なんて思ってしまった日には、すっかり興ざめしてしまうかも知れません(笑)。
何はともあれ、そこまでのグロい描写もありませんので、怖いもの見たさでご覧になってみるのも、アリかと思います。
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