6才のボクが、大人になるまで。のレビュー・感想・評価
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これぞ人生
主人公は小さい男の子。
彼が大学生になるまでを映画にしています。
私は彼の人生と自分の人生がぴったり重なる年代なのでこの時こうだったなぁとか俺もこの頃こうだったよなぁとか感傷に浸りながら見ていました。
まぁ私は彼程恋愛経験が無いのが残念で仕方がなかったですが(笑)
でもこの映画、私が年をとった時にまた見てみたいです。
きっと親の目線になって見れるのではないでしょうか。
私自身、親になるという感覚がまだ全くありません。
子供の目線でしか物を見れない今と親になってから見るこの映画は全く違ったものと捉えることができるでしょう。
そういった意味で☆1つ残して☆4にしました。
いつかこの映画が☆5になれる日は確実にくるでしょう。
その時までが楽しみです。
親戚のおじさん目線
淡々としてるけど面白かった。
やはり12年の長い年月をかけて撮るというアプローチがすでに勝ちだと思う。
同じ子を見続けて成長を感じるわけだから、そりゃ感情移入もするし、スレずに育って行くメイソンが可愛くて仕方ない。
イーサン・ホークの父親像は理想。自由奔放でダメな親父が、「ダサい普通の親父になっちゃったよ」という感じも格好良かった。
母親のパトリシア・アークエットはどんどん体型がおばちゃんになって行く様に我が妻を大切にしないといけないなと思った。
ダメな男を好きになるけど、一家の大黒柱として支えて来て、息子を送り出す時に感情が溢れ出す感じが良かった。
我が子が人と出会い別れ、悪い事を覚えて、親に反抗し、夢を持ち恋愛して旅立って行く。
感動しないわけがない。
完成したこと自体がすごい!
12年間に男の子が成長していく物語。撮影期間が実際に12年間(!)。当たり前だけど周りの出演者含めて、メイクでもなくCG処理でもなく本当に歳をとっていく。誰かが途中で出演を拒否したら成り立たない作品。感服いたしました!
ラスト近くの息子が巣立つときの母親のセリフ。親から見ると子どもの成長ってそういうことなんだな。
90点
ほくの人生は波乱万丈だったんだね
淡々と過ぎていくが、ひきつけられる作品ですね。
長いのに、退屈しそうでしない。不思議な感じの映画。
これがアメリカの中流階級の典型?と思いながらもここまで変化の多い(不幸な)家庭も無いだろうと。
親は子供を大事にしなくては。
でも、お互いに旅立っていかなくてはと思いました。
12年かけて撮った作品というだげで成功しようが失敗しようが、その意...
12年かけて撮った作品というだげで成功しようが失敗しようが、その意欲は称賛に値する。結果、生々しい、芝居をしているのに家族特有の微妙な人間関係の距離感、青年期になって更に緊張感のある家族関係がひしひしと伝わってくる。人生はそんなに伏線はなく、多くの人たちは通り過ぎて二度と現れない。ただ今を生きる連続なんだろう。最後の母の言葉は、子供を育てる立場にとっては突き刺さる一言だった。ラストの微妙にすれ違う目くばせは成長を示す名シーンだった。
ラストの影像がすてき
静かにたんたんとみいってしまった。ほんと特別でもないストーリーだけど、なんだかメイソンの成長や、家族みんなの雰囲気の変化を純粋に楽しめた。ラストのボロい車で青い空の下の長い道をすすむ画がこれからのメイソンの人生を表してるようで素敵なシーンだったと思う。
ヘレナビート
素晴らしいの一言。
話題になった手法を上手く生かし、且つそれに頼りすぎることのない見事な演出。
そして何より特筆すべきはオープニングのコールドプレイを初めとするその時代に寄り添った楽曲の素晴らしさ。
これを理解できるかどうかで相当この映画に対する面白味が変わってくると思うが、それが日本でイマイチ話題になりきれなかった大きな要因か。
とにかく今年最高の映画の1つ。
日常
数年間同じ俳優が演じたという話題の映画だったので借りてみた、面白くなかった訳ではないが 同じ俳優で撮り続けた意味がよくわからない。
日常を追いかけているような内容、あの顔がああいう風になったんだと思った位だ。
なかなか良い
観ていてたんたんと良い時間が流れた。
自然体の演技が皆上手く、素晴らしい。
アメリカならではの景色がとても綺麗だし、音楽も良く、最初のコールド・プレイの曲から作品をより良く引き立たせていた。
12年間撮り続けるという手法をとった監督の偉業を讃えたい。
父親のイーサン・ホークの話や、最後のエラー・コルトレーンの言葉が印象的。
人生とは?と、あらためて思わす映画。
一瞬は僕たちを逃さない。 彼らの過ごした時を、垣間見た。冒頭で空を...
一瞬は僕たちを逃さない。
彼らの過ごした時を、垣間見た。冒頭で空を見上げてた少年がラストでは自分で運転をし、自分の生きる道を進んでいる。人生はあっという間なのだと思う。噛み締めなきゃ過ぎてしまう。
淡々
あんなに可愛かったショタもヒゲ生やした青年になることを、あらためて再確認させられる成長映画。
個人的にはお母さんの変わり具合が面白かったです。ちょろっと出てた登場人物も成長し出てくるのが面白い!
ただ、内容は少年が大人になるまでのストーリーなので、淡々としてます。
アクションやサスペンスなど激しい展開が好きな人には、あまり好まれないかも...。
この家族と12年を共にした
6才の少年とその家族の12年間を、実際に12年かけて撮影したリチャード・リンクレイター監督の力作。
オスカーこそ逃したものの、多くの映画賞を席巻。
レンタルを待ちに待っていたのだが…、こりゃ評判通りの傑作!
今さら言うまでもないけど、話題は映画史上前例のない撮影法。
日本では「男はつらいよ」「北の国から」など役者が同じ役を演じ続ける作品はあるが、それはあくまでシリーズ物。本作は一本の映画の中で!
子役の夏休みに合わせて年に一回数週間程度の撮影だったらしいが、やはりそれを12年続けるなんて並大抵な事じゃない。
三谷幸喜なんかは冗談で「なら僕は30年かけて撮ります!」なんて言いそうだけど。
役者変更も特殊メイクも要らず。
メイソン役のエラー・コルトレーンが可愛らしかった子供時代から青年へ成長していく様は、まるで親戚目線。青年時の彼が父親役のイーサン・ホークに何処となく似てるのは偶然?
イーサン・ホークの甲斐性ナシだけど親しみある父親像もいいが、“女優”という華のある職業ながら中年オバサンになっていく様をリアルにさらけ出した母親役のパトリシア・アークエットに天晴れ!
姉役のローレライ・リンクレイター(監督の実娘)も赤毛に染めたりと、小細工ナシの家族の変化は不思議な感覚にさせられる。
時代と共に変わるサブカルチャーもユニーク。
ハリポタ最新刊を買う為に行列に並んだり、SW新作封切り時はその話題で盛り上がったり、「トワイライト」をディスったり。
子供時代はTVで「ドラゴンボール」なんかを見ていて、日本の子供もアメリカの子供も同じなんだなぁ、と。
ガラケーからスマホ、FacebookなどのSNSを見てると、時の変わりようが特によく分かる。
本筋は普遍的な家族の物語。
大きな出来事やドラマチックな展開は起こらないが、親の離婚、再婚相手のDV、初恋、卒業などごく普通の家族にとっては、どれもが“事件”。
男を見る目が無い母に落胆したり、他愛ない父との会話につい笑みがこぼれたり。
この少年は何に興味を持つんだろう?…と思って見ていたら、カメラに興味を持ち始め…。(エラー・コルトレーンの実際の趣味・興味がそのまま役に取り入れられている)
淡々と何気ない歳月の積み重ね。
だからこそ、メイソンの成長に万感の思いを感じる。
だからこそ、独り立ちする息子に本音が漏れる母の言葉に心揺さぶられる。
彼らが共にした12年。
ギュッと詰め込んだ3時間弱。
他の映画では真似出来ない、演じた側にとっても見る側にとっても、“本物”の人生の一部の共有。
絶対にもう続編は作れないが、もっとこの時の流れに浸り、見ていたくなった。
好きな映画だ。
オスカー像は「バードマン」へ。
まだ「バードマン」は未観賞だが、本作が受賞すべきだったと確信した。
とても良い映画。
観る前から、うんたぶん良い映画なんだろうなっていうのは思っていて、でもその想像以上に良い映画でした。
見ていて映画ではあるだけど本当に一人の人間の人生を見てるようでなんと言うかカメラが回ってないそのままの人間のやりとりを見ているみたいで、それくらい演技やストーリーから何まで自然に感じました。
そして何より同じキャストで数年間を取り続けていて、その生の成長の過程が見れてリアリティーがあり映画の中の成長が伝わりやすかったし親しみすら湧きました。
この映画にはたくさんのメッセージが詰まっていて見終わった後、とても考えさせられました。その中でも父親からの言葉で「自分の好きなこと、得意なことをやってそれが他人に何言われようとブラすな、自分を貫き通せと」と言う言葉があって(多少異なるかもしれません)その言葉が凄い共感が持てたしの自分の中に凄い響いてモヤモヤが晴れた感じがしました。
見た後、幸福感に包まれて、あぁ映画ってやっぱ良いな思いました。この映画に出会えたことができて幸せだし、この映画を作って頂いた方全ての方に感謝します。本当に良い映画です。ありがとございます。
大人になった日を憶えていますか?
大人になった日をおぼえていますか?
私は8歳の時です。
母が近所の保育園を辞めて、父の病院に勤務することが決まった日。母が朝早く家を出て行くので、私が父を起こし、弟を起こして食事をさせて着替えさせて保育園に送り出す役目を仰せつかった日です。
本作は「6才のボク」が18才で親元を巣立って行くまでの12年間を、同じキャストで12年間撮り続けた作品です。
6才のボクが大人になるまで。というタイトルですが、主人公メイソン(エラー・コルトレーン)は、両親(母:パトリシア・アークエット/父:イーサン・ホーク)の離婚の後、6才でヒューストンに引っ越した瞬間に大人になっていると思う。
冒頭の夢見がちなミツバチの話、学校でも問題児だったようで、そんなやんちゃな感じはすっかりなくなり、まるで悟り切った大人のような賢い目で、母親の二度の再婚・離婚でドタバタする大人達を傍観し続ける。
結果的にあんなに大人に振り回されながら、捻くれず、道に逸れず(ちょいビールとか、ちょいウィードとかありますけど)、母親も、実父を含む二人の酷い父も恨まず、真っ直ぐに大きくなっていくメイソンが凄い。偉い。そして悲しい。
でも、もうちょっと反抗とかしてくれた方が、大人の私はほっとしたかも知れません。
メイソンは、6才でもう大人だったと書きました。
実は本作で大人になるのは、メイソンではなくその両親だと思われます。(恐らく)大学生?の時にできちゃった結婚している二人は、母曰く「子供が母親になったの!」状態で、口論が絶えません。バーに行きたい!パーティーに行きたい!と。
ですが離婚した後に、週末だけ現れる駄目父のイーサンがどんどん変わって行くのが分かります。イーサン・ホークいい!ちょっと見直した!
息子とキャンプに行き、SWの新作はどんなストーリーにするか語り合い、彼女と別れた息子と女の子談義をする。息子に「自分をしっかり持て。ブレるな」と励ます。「お母さんがもう少し我慢してくれたら……」と愚痴りそうになるけど、決して母親の悪口は言わない。両親の成長が分かる、メイソンの高校卒業パーティのシーンが素晴らしい。
父親から避妊の話をされる時の、娘サマンサ(ローレライ・リンクレイター※監督のお嬢さん)の照れた表情がとてもリアルで、それは12年間一緒にいたからこそのリアクションだと思う。父と息子が語り合う時の表情も、特別なんです。確かな感情が、そこに存在しているのが分かります。
ドキュメンタリータッチ&どこの家庭にもある何気ない会話&12年間の絆で、演技を越えた演技を観ることができる希有な作品だと思います。
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