劇場公開日 2015年9月12日

  • 予告編を見る

「8ビットゲーム世代には宝物のような作品」ピクセル えのきちさんの映画レビュー(感想・評価)

5.08ビットゲーム世代には宝物のような作品

2015年9月13日
iPhoneアプリから投稿

『ピクセル』を鑑賞。
1982年、NASAを通じてビデオゲーム大会の映像を宇宙に発信。それを受け取ったエイリアンは宣戦布告と勘違い。
2015年、ビデオゲームキャラに姿を変え地球侵略を開始する。

感想としては最初から最後まで夢中で楽しめた作品。
とにかく映像を観ているだけで楽しい。

冒頭の設定などどうでも良い。
それこそ昔ゲーセンのゲーム台に貼られていた説明書きのようなものである。
我々40台男には懐かしい8ビットゲームの数々。
襲われた物が全てピクセル化され破壊されるシーンなどは斬新でもあり、懐かしくもある。

「ある日突然グアムの基地がギャラガに襲われる」

そんな突拍子もない出来事から物語は始まるが、解決に導くのは、82年当時のビデオゲームチャンピオン達というのが面白い。

様々なゲームが登場するが、中でもパックマンに関しては、パックマンが悪者。チャンピオン達はゴーストとなってパックマンを退治するのだ。
このゴースト視点のパックマンが実によく出来ていて実に楽しい。

ストーリーなど後付けでどうとでもなるような映画だが、8ビットゲーム世代には宝物のような作品に仕上がっている。

本来なら日本映画として作成して欲しかった所だが、そうなるとここまでの映像は期待出来なかっただろう。
とにかく当時の8ビットゲームが現在の、しかも実写ゲームとして蘇るのだ。それだけで心が踊るというものである。

昔、ゲーセンやファミコン初期にハマった40歳以上の元8ビットゲーマーの皆さんには是非ご覧頂きたい作品である。

えのきち