オオカミは嘘をつくのレビュー・感想・評価
全37件中、1~20件目を表示
拷問禁止!
父親ギディがまた執念深くドロールを追いかけるサディスティック野郎。物語のほとんどが彼のドロールに対する拷問だ。最初はニッキも一緒になって指を折るなどして拷問に加わっていたが、次第にドロールが真犯人じゃないと思うようになり、やがて彼も拘束される。
ギディにしろニッキにしろ、何を根拠にしてドロールを犯人と決めつけるのか、しかも生徒たちからも犯人扱いされているし(笑)・・・しかも娘を失ったばかりなのに、どうしてこうも残虐な拷問に走るのかわからない。そして、ラストでは刑事ニッキの娘も行方不明だとわかり、せっかく逃げ出したのに舞い戻ってきてドロールを追い詰めようとするが、時すでに遅し。ギディがドロールの首を切ってしまった後だった・・・残酷!!
イスラエルの国民性と、アラブ人との関係。どう見てもアラブ人はおおらかで優しいイメージしか感じ取れないところに自国民への批判が込められているような気がする。
結局、自分の娘に誕生日ケーキで誘い出した映像は、実は刑事の娘だった・・・と考えるとすんなりまとまるが、本当の連続殺人犯に関してはさっぱり・・・
尻切れオオカミ
クエンティン・タランティーノが絶賛したというイスラエル製のサスペンス・スリラー。
少女が誘拐され、酷たらしい遺体となって発見された。事件に関わる刑事、容疑者、被害者の父…。
バイオレンス描写やダークテイストの犯罪/捜査ストーリー…と思いきや、キケンな展開に。
容疑者が刑事に身柄を拘束される所から始まる。
ここで注意すべきは、あくまで容疑者であって、犯人ではない。
劇中、彼が犯人であるという描写や動機も見えてこない。
しかし、人は一度疑われたら…。しかも、少児性愛者。
教師である彼は生徒から偏見の目で見られ、仕事自体も…。
身柄を拘束した刑事のやった事が大問題。
人気の無い廃屋に連れて行き、自白強要の暴行。
その模様が隠し撮りされ、刑事は担当を外されるが…、
プライベートでも容疑者を尾行する。
凄まじい執念だが、もし冤罪だった場合、刑事の罪は思い。
…と、そこに、ある人物が乱入。
被害者の父。
最初刑事をスコップで殴り、容疑者を助けたのかと思いきや、容疑者も気絶させ、家の地下室に監禁。
そこで刑事と結託して、ゾッとする拷問を始める。
手を潰し、足の爪を剥がし…。
それを真顔で行う。
これにはさすがの刑事も異を唱える。
助け舟が。被害者父の父親(つまり、殺された少女の祖父。以下、祖父)が訪ねて来て、この場を目撃。ところが…
子が子なら、親も親。
祖父も拷問に加入。得意拷問は、火責め。
刑事もイカれてたが、この父子はクレイジーでキチ○イ。
父子の目を盗み、刑事と容疑者は脱出を目論む。
が、刑事はまだ容疑者の事を疑っている。
機転を活かし、さらに思わぬ事態が起き、遂に脱出の最大のチャンスが…!
ラストは確かに予測不可能。
戦慄のやり取りや痛々しいバイオレンス、オフビートなブラック・ユーモアも織り交ぜ、終盤までは面白かった。
でも、終盤がなぁ…。
後味悪いのは嫌いじゃない終わり方だが、結局真犯人も明かされず、容疑者は死に、尻切れトンボ。
もう一つ起きた少女誘拐事件も唐突な印象。
色々憶測は出来るが…、もっと話や展開やオチをきっちり詰めて欲しかった。
予告編ではすんごい面白そうだったのに。賞もいっぱい取ってるし。でも...
予告編ではすんごい面白そうだったのに。賞もいっぱい取ってるし。でも何?この映画好きの素人が作った感じ。イスラエル映画だから?映画に関しては後進国なの?でもタランティーノが絶賛してるけど。イスラエルの事もっと知りたいと思った映画だった。
粗さが目立つ。
容疑者はなぜ刑事に目を付けられ疑われているのかがわからない。前科があるわけもなく、性格に難があるわけでもない。説得力がない。
被害者の父がケーキを作るシーンですが、滑っているし笑えない。
別にどんでん返しがあるわけもなし、ストーリーにひねりがあるわけでもなし。
終盤だけは面白かったです。
だんだんホラーかと思うほど。 少女が次々と誘拐されて、容疑者を尋問...
だんだんホラーかと思うほど。
少女が次々と誘拐されて、容疑者を尋問していく。やがて、被害者の父親が残虐ともいえる尋問・・・もはや拷問をしていく。
本当に暴力には無縁なオッサンが犯人なのか。そこに焦点が当たっていく。
それとともに、被害者はその悲しみから加害者にもなりうるという二面性をはらんでいる。
今年NO1とかっていうフレコミのようだけど、そうではなかった。
タランティーノお薦め映画
被害者の父親とソノ父親の年齢差が見た目の雰囲気から同い年位にしか見えない不思議さ!?
登場人物誰一人として共感出来ずオチも意味深にアヤフヤにスッキリ出来ず。
ケーキを焼いてる時のB・ホリーには一瞬テンション上がりました。
乗馬のiPhoneの男の意味は?
予測不能…ではなかった
イスラエル版タランティーノ…っぽくしたいのかもしれないが、話にはそれほど捻りもなく。
冒頭のスローモーションのかくれんぼ、不穏さを醸し出すかっこいい音楽から傑作の期待を持ったけれど、さにあらず。
登場人物の属性があまりにどストレート。
大体、容疑者、刑事、被害者の父親の三人しか出てこないわけだから、消去法でいくと真犯人は容疑者に決まってしまう。
あるとしたら刑事で、自白を強要して潔白の人間に自分の罪を被せようとしているという線も考えられなくもないけれど、其れを匂わせるような伏線も演出もなし。
容疑者が拷問に耐える様子に、本当に犯人ではないのかな?とチラと思うこともあったが、まあそれだけ。
なぜ容疑者が容疑者とされたのか、なぜ刑事や被害者の父親は犯人だと確信してるのか、その根拠が明示されていないので、ただ単に我慢のしくらべっこに終始してしまっている。誰しもが狼の可能性がある…というような、人間の業を描くこともなく、狼は狼だったのね、で終わりました。
むしろ被害者の父親のサイコパスぶりや常軌を逸した行動がおもしろい。
拷問途中でもケーキの仕上がりを気にしたり、家族からの電話に何事もなく出てしまったり。
更に彼の父親が登場したときは、拷問吏が二人になって(笑)、容疑者には同情を覚えた。
拷問のなかのユーモア、そういった緩急で展開の先が読めない面白さはあるにはあった。音楽の使い方もかっこいい。
イスラエル人によるアラブ人への偏見なども折り込みピリリとした悪意に満ち、クライムサスペンス好きな人を引き込むエッセンスはあるとは思う。
関係ないが、被害者の少女達の頭部も見つけられず、刑事の娘の死体も見つけられず、暴力を振るうしか能のない警察官。世界中こんな奴ばっかりだったら嫌だなぁ。
ギャグサイコ映画
なんとも不思議な。
始めは普通、
拷問始まると、もうサイコ野郎が犯人にしか見えん。
途中、親父出てきたあたりで、
これはギャグ映画か?と。
45歳って…ふけすぎ…65歳でしょう、
親父と親子に見えんよ…
そこがまずギャグで、
親父が息子以上のサイコ野郎だったことで更にギャグで。
最後は普通のサスペンスっぽく、ちょっと面白かった。
終始、こいつは本当に犯人なのか?
ということなんだけど、
本当に最後までそのままで終わった方が好み。
まぁ、サイコの娘の犯人かは分からんのだけど。
趣味は悪いけどデキは良い
ぐずぐず、ぐだぐだのテンポがいい味を出している映画ではないでしょうか。気味が悪い事件を題材にしてはいますが、なぜかあっけらかんとしてもいる。
まあたらしい手法は見当たらず、どこかオールドスタイルなミステリー感があります。それはたぶん意図的な狙いがあってのことでしょう。
まあでも、趣味が良いとはいえません。人によっては嫌悪するのかも。
ミステリーではなく拷問映画
少女殺害事件の犯人を追う刑事と被害者の父親が、容疑者を監禁し自白させようとする。
どちらもこいつが犯人だ!という強い確信があるがそれが伝わってこない。たぶんそこがこの映画のキモなんだろう。監禁された元教師は犯人じゃないないかも?という疑念を持ったまま見続けることになる。
でも犯人が誰か?ではなく、容疑者を自白させるための拷問がメインの映画になっていた。結構退屈だったことは確か。ラストも、あー結局容疑者が犯人なのねって感想。途中のアレはミスリードかって思い直した程度。
ブラック!!
イスラエルの作品でありタランティーノが絶賛ということで借りて見てみた。全体を通していえることは何か惜しかったなぁと感じる。前半の流れは素晴らしかった。だれが犯人であるかわかりやすい登場人物たちを探る。しかし後半からただの拷問パレード。あるシーンを境に一気にかわる。狂ったファミリーや拷問さえも笑えてくる。ブラックコメディ、ブラックユーモア感が出る。そしてラストシーン。このラストシーンはよかった。がしかし、犯人は途中でわかるというかわかりやすすぎる伏線があるためラストシーンへ向かう途中で落胆してしまった。この伏線がなくて犯人がわからない状態ならこの作品は素晴らしかっただろう。この作品人の見た目だけでは判断し消えないイスラエルの社会的テーマがチラホラとある。そんなちょっと変わった作品でとても面白いというわけでもないがみて損はない。グロい、拷問、血、などが苦手な人は気をつけて。
イライラする。
タランティーノが好きだと言うのは頷けるが、ツッコミどころが多すぎてイライラしっぱなしだった。そもそも何でこのハゲ教師が疑われてるのか分からないまま、酷い目に遭って行くので腹が立つし、何で犯人と分かったのかも分からない。
手錠されたけど手は猿ぐつわに届くだろ!とかバーナーで焼かれる前に嘘付けよ!ととにかくツッコめる。チャリで出て行って走って帰って来るとか…
ただ!
ただ、キャラは凄い面白い。復讐心に駆られた親子の狂気は笑えるほどキャラが立っていた。ケーキを作る時の音楽なんて素晴らしい演出だと思ったし、何かやろうとする度に何かが起こるのなんてドリフかな?と思えた。
もちろん狙ってる笑いだと思うけど、真面目にやってるから余計笑えるのだと思う。
設定も面白いしキャラも展開もカメラワークも好きだっただけに、説明不足が残念だった。
色々とズレきった怪作
少女暴行殺人の容疑者を、暴走刑事と被害少女の父親が奪い合った末に一緒に拷問を始めるが…というなんともトチ狂ったお話。
一周まわってサプライズドエンディングといっても良いような展開なんだけど、そんなことより被害少女の父親(とその父親)が天然のキ印にしか見えず全然感情移入できないし吃驚もできない。直接的な拷問描写と奇怪な天然ぶりのギャップのせいでつい笑ってしまう。そのくせブラックユーモアとも言えないような内容で、ただただ宙ぶらりんな気持ちにさせられる。ネタは悪くないし、演出も悪くないのに、キャラの配置と話の筋がよろしくない。
どうせなら、天然のおっさんとそのファミリーの活躍メインでやって欲しかったなあ。あんなに気持ちの悪い一族をせっかく創り出したんだから。惜しい。
ソコソコ面白く、後味苦い
途中舞台劇みたいになります。バストショットが多いのと、登場人物が限定的なのと、キャラ立ちしてるので、間違うことなくみられます。後半の父親出てくるあたり、ほぼ兄弟にしか見えなかった。
痛いを効果音とわずかの血で表現してたが最後の火のは、ビミョー。
途中ツッコミどころの多いコントのようになり、ホッコリ観ることができたサイコ映画です。
全37件中、1~20件目を表示