25 NIJYU-GOのレビュー・感想・評価
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Vシネマ・デラックス
巨額の62億円を横領した男。
その残金25億円を巡って、悪徳刑事、ヤクザ、一人の女、チャイニーズ・マフィアや殺し屋たちが熾烈な争奪戦を繰り広げる、
東映Vシネマ25周年作。
“Vシネマ帝王”哀川翔を筆頭に、
寺島進、温水洋一、高岡早紀、小沢仁志、竹中直人、大杉漣、笹野高史、嶋田久作、石橋蓮司…他にも。
Vシネマのお馴染みや豪華な面子が揃ったキャストがとにかく凄い!…いや、濃い!
哀川のアニキと寺島進のやり取りや温水のキャラはベタ。
高岡早紀は色っぽいが、典型的な“金好き女”。
日本人俳優が演じるステレオタイプなチャイニーズ・マフィア…。
ツッコミ出したらキリないが、
ドンパチや爆発など派手な見せ場。
話も単純で痛快な裏社会バトル・ロワイアル。
アウトロー男たちの哀愁。
哀川のアニキのラストの「辞めねぇよ」という台詞が、Vシネマ生涯現役を思わせた。
Vシネマなんてほとんど見た事ないが、
これが、Vシネマというものなのか…!
豪華Vシネ!
劇場公開作品というだけあって、映像はVシネマらしさはなくVシネが得意でない人でも楽しめる作品になってると思います。
(自分も任侠系が好きなのにVシネ得意ではないので…。)
キャストも豪華で非常に見応えある作品に仕上がってます。
おっさんばかりなのにカッコイイ。
しかし、唯一Vシネクオリティだなと思ったのが銃撃戦…。
弾が当たらない当たらない。
どんだけ射的下手なんだよと突っ込んでしまいました。
劇場版とはいえVシネらしさを出してる感じでなかなかいい味出てました。
残酷シーンや濡れ場シーンもVシネならではですね。
仮面ライダーに出てた井上正大くんも半グレ熱演してます。
あくまでVシネなのかもしれませんが、邦画のクライムアクション物として観るのもアリなのかもしれません。
豪華なので非常に楽しめると思います。
THIS IS Vシネ!
25上等。
フリーパスの有効活用第二弾は、
東映Vシネマ25周年記念作品ということでタイトルも「25」。
劇場窓口でタイトルを言ったら、おねいさんが固まった(爆)
あれ…?言い間違えちゃった??「とぅえんてぃーふぁいぶ」
って言わなきゃいけなかった?なんてこっちも一瞬焦ったが、
…あ、ハイハイ。25ですね。と打ち出してくれた。ホッ。
まぁ確かに、場内はオッサンとニイチャンしかいなかった。。
つい先日まで秋の筋肉大感謝祭!を観まくっていたが、
これもある意味、極悪大感謝祭、いや拳銃大感謝祭かな。
まぁ撃つわ撃つわ、死ぬわ死ぬわ、脱ぐわ脱ぐわ、で
いかにもVシネ!やったね!って感じなんだけど、個人的に
Vシネマは観てこなかったので…思い入れがそれほどない。
哀川翔や小沢仁志もデビュー当時から見ている面子だけど、
そんなに興味が、ない(ゴメンちゃい)
あんなに強面だけど(特に小沢)、素顔はけっこう可愛いと
いう評判だし、翔は声を聞くだけでもコミカルで笑っちゃう。
個人的に怖い人が誰もいないので、観ていて楽しかった。
が、なんだろ。やっぱりあんだけドンパチドンパチ、ブスブス
殺しが続くと、やっぱり女性陣は飽きてくるかも~^^;
で、ここぞと登場するのがオンナ代表救世主、高岡早紀。
このヒトどうしてこういう役が似合うんだろ!?とばかりに
あちこちで悪女ぶりを発揮する。あー個人的には彼女が
不二子ちゃんやってくれたら似合うのにな♪と思ってしまう。
(ムリか、年齢的に)
波岡くんもいいな~。よく似合ってる。金子昇も懐かしい~。
タイトルが記念の25。とくれば、関わる主要キャラも25人。
盗み出す現金が25億。押収した金が250万。と、もう25尽くし!
豪華俳優と安さ爆発の作り込み具合が何とも絶妙な作品。
(25円から重みを学びましょう。ところで帝王はカブト虫大好き)
VシネらしいVシネ
なんだかノスタルジー。
東映Vシネマ25周年を記念して作られた作品。
Vシネマが登場したとき、妙にワクワクしたのを覚えている。だが、当時も今もビデオオリジナルを観る習慣がないので、不良性感度の高い作品を連打するVシネがスクリーンにかかればいいなぁと思っていた。
三池崇史などはVシネで鍛えた感がある。
また、本作の登場はその三池崇史の「DEAD OR ALIVE」を想起させる。欲だけが行動原理で、多くの登場人物が右往左往するのは、エンターテインメントの基本である。
柏原寛司、大川俊道、岡芳郎、ハセベバクシンオーと連なる脚本チームにもワクワクするものがあった。Vシネを知りつくした柏原、大川に「あぶない刑事」をいくつか書いた岡、ノベライズを見越してのハセベと、脚本は練ってるぞ、と思わせる布陣である。
現にストーリーは三つ巴四つ巴の様相を呈し、二転三転する。
久しくなかったB級感満載で、僕らの年代(1960年代生まれ)にはうれしい限りである。
鹿島勤監督の演出も心得たもので、役者はみんなかっこいい。できれば、62億を横領した九十九(本作では温水洋一)にもかっこいい役者を配してほしかったところである。
こういう映画がもっと増えれば、本当の映画ファンが増えるのではないか。マンガ原作の映画化ばかりでは少しさびしい。
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