「燻して燻し切った銀色。」誰よりも狙われた男 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)
燻して燻し切った銀色。
派手で分かりやすいモノが欲しければ、今すぐUターンすべし!な一本。
地味で静かで、それ故に生々しく黒光るスパイ活動。
傑作「裏切りのサーカス」と同じ原作者による、更に地道な諜報活動記。
そこに今は亡きフィリップ・シーモア・ホフマンがもたらす圧倒的な説得力…
声を荒らげることない抑圧した演技で、画面を居心地の悪い緊迫感で支配し。
決して派手さの無い、敵も味方も判らぬ息苦しい化かし合いのトーンをもたらす。
そして最後の最後の「ファーーーーーック!!!」
改めて彼の偉大さを感じる作品。
どうか安らかにお休み下さい…涙
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