誰よりも狙われた男のレビュー・感想・評価
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最後にまさかの展開! あとはスパイ映画の割には地味だった。
ハンブルグを舞台にいくつかの諜報機関が手柄を先取りするスパイ映画と言う初めての展開の映画だった。ピストルなどでのドンパチが無い地味な映画でしたが、「こう言うスパイ映画も時にはありかな」と思いました。主人公のフィリップ・シーモア・ホフマンがかっこよくないところが、却(かえ)ってよかったかも。ヘビースモーカーで、だらしなかったし。仕事はちゃんとしますけど。
一つ、指摘すると他の諜報機関、例えば、ドイツの諜報機関やCIAなどは普通は協力しません。例えば、CIAのみで作戦を遂行することを「ユニラテラル・オペレーション」と言います。これに対して、CIAと他の諜報機関が協力して作戦を行うことを「バイラテラル・オペレーション」と言います。「バイラテラル・オペレーション」はできるだけ避けなければならないとされています。理由は、友好的な諜報機関は存在しないと言うことです。また、協力すると言うことは、自分の手の内を相手に明かさなければならないことを意味するからです。
これを考えると、最後に主人公がCIAにトンビに油揚げをさらわれたのは必然だったのかも知れません。
男くさい
すみません、何日にも分けて、間を空けて見てしまいました。
非常に渋い、おっさん主人公。
演出も進行も地味。だからこそ、スパイ物に現実味が出る。
それが全てだと思いました。
スピルバーグのようなエンタメ性はないです。それが良いのです。
ラスト。そんなことで幕を閉じる。
その渋さと報われなさが良いですね。
とにかく地味な諜報活動
主演がフィリップ・シーモア・ホフマンで無ければ最後まで観られなかったかもな…
っていうぐらい地味な話。
諜報活動とかミッション・インポシブルみたいな派手さは無くて、このくらい地味なのかもな。
チェチェン人を泳がせてさらに大物イスラム教関係者を逮捕したいフィリップ・シーモア・ホフマンと他者との対立がこの映画の骨子。
動画配信で映画「誰よりも狙われた男」を見た。
劇場公開日:2014年10月17日
2013年製作/122分/G/アメリカ・イギリス・ドイツ合作
原題:A Most Wanted Man
配給:プレシディオ
フィリップ・シーモア・ホフマン
レイチェル・マクアダムス
ロビン・ライト
ウィレム・デフォー
ダニエル・ブリュール
原作者のジョン・ル・カレは2020年に亡くなっている。
「寒い国から帰ってきたスパイ」
「リトル・ドラマー・ガール」
「ナイト・マネジャー」
「ナイロビの蜂」
「誰よりも狙われた男」
「われらが背きし者」
がドラマ化や映画化されている。
トルコからドイツのハンブルクに密入国したチェチェン人の男。
この男は国際指名手配されているイスラム過激派組織の一員。
ドイツ諜報機関のフィリップ・シーモア・ホフマン、
CIAのロビン・ライト、
ドイツ警察の3者がチェチェン人を狙っていた。
チェチェン人を泳がせてさらに大物イスラム教関係者を逮捕したいフィリップ・シーモア・ホフマンと他者との対立がこの映画の骨子。
派手なアクションなどほとんどないが、
ターゲットを拉致したり監禁したりすることも厭わない諜報機関のやり方もしっかり描かれている。
冒頭からラストシーンまで緊迫感が途切れない。
原作の力だと思うが、
脚本もしっかりしていて見応えのあるすばらしい作品だと思う。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
“誰よりも狙われた男”
フィリップ・シーモア・ホフマンが渋くてなんだか惹かれるキャラクター。
イッサやアブドゥル博士など、協力者のこともちゃんと考えている。だからこそそこに付け入る隙があったのかも。
“誰よりも狙われた男”は彼だったということか。
ドンパチがないテロものだが良質な作品
予備知識なく視聴、辛気臭い展開で騙しものかのようであったが、本流を理解する頃にはとても魅入ってしまいました。
ドンパチ、心理戦というより、ハードボイルド。そして舞台がアメリカではなくドイツ、渋いベンツなどなど、コダワリたっぷり。
トンビにアブラゲ
舞台はハンブルク、ここで実際に9.11のテロ計画が練られたとクレジット、イスラム過激派には各国の諜報機関も目を光らせているわけだ。
実際に英国のMI6だった経験を持つジョン・ル・カレ原作だから実に渋い内幕ものになっている。従って、派手なスパイ・アクション映画ではありませんからご注意を・・。
主人公ギュンター・バッハマン(フィリップ・シーモア・ホフマン)はドイツ連邦憲法擁護庁外資買収課のベテラン捜査官。
諜報大国ドイツには海外担当の連邦情報局、国内の連邦憲法擁護庁、連邦軍の軍事保安局の3つの諜報機関が存在する、連邦憲法擁護庁は主にネオナチ、テロリストなどの監視に当たるために設立された組織。
バッハマンはテロリストへの資金の流れを追うのが主務なのだが苦心のおとり捜査であと一歩というところでトンビならぬCIAにアブラゲをさらわれる。
映画の殆どはおとり捜査の餌準備、何かと絡んでくる他局や海外の諜報機関の連中という伏線はあるもののこの結末、さんざん主人公に感情移入させておいてこの落胆は無いでしょう。
まあ、人道主義など甘いのが命取り、スパイの世界は敵も味方も騙し合いという現実でした。
なぜドイツ語じゃないんだろう?
諜報員たちの静かな攻防戦。リアリティのある抑揚の無いしぶーい映画で、
だからこそ言語だけリアリティに欠ける事が気になってあまり集中できなかったのが心残りです。
ダニエルブリュールいるので余計にになぜ…という気持ちに襲われてしまってなんか勿体無い見方をしちゃったなあ…。
といいつつ、フィリップシーモアホフマンは、ヨーロッパ多言語話者の話す英語を喋っている感が出ていて、やっぱり最高の役者さんだ…と感嘆するしかなく。
映画の結末も相まって、なんだか物哀しい気持ちにもなりました。
フィリップシーモアホフマンを堪能
こんなに悔しくて、やるせないラストなんて!
ホフマンのファーーーックク!!!
の叫びが!本当悔しい!
CIAが、アメリカがめっちゃ嫌いになりそうなラストですねこれは笑笑
このでしゃばり野郎ども!って叫びたくなる!
ホフマン演じる対テロドイツ諜報員バッハマンは頭が切れて仕事のできる男だけど嫌われてる。
ホフマンって嫌われ役をやらせたら世界一だね。
汚い手を使うこともあるかもしれないけど、この物語のどの組織より、人道的に描かれていた。
本当に世の中のCIAみたいな組織は、こんなに冷酷で汚いやり方ばかりなのかな。そうだとしたら本当に嫌だな。
なんてこと、真剣に考えてしまうくらい、重厚でリアリティのある作品でした。
あと、一つ一つの映像がとてもきれいで丁寧でした。
こういうセンスのいい映像って作品のジャンル問わず、癒されるなー。
ホフマンが銀杏の木が生い茂る公園にたたずむシーンとか、お気に入りだな。
本当に、もうこの方の作品が観れないかと思うとさみしいですね。
すごい。とにかく演技のすごさを感じる。
フィリップ・シーモア・ホフマンの素晴らしい演技がとても堪能できる一本。
ストーリーもとても楽しめた。
対テロリストの部署にいて
仕事以外のことに興味を示さない男が主役で
その役を見事に演じ切ってくれてます。
何度も策を講じて敵を追いつめていく
目の離せない展開で、
ラストにおぉ〜と思わせてくれる数少ない映画。
タイトルもバッチリだし文句なしです。
いい意味で、主役がこのビジュアルで
最後まで飽きさせず、
のめり込ませてくれる演技ができる役者さんは中々いませんね 。
この人の演技がもう観られないのは非常に残念。
予告のラストは永久保存版
凄いタイトルだ。
全部鑑賞して振り返るとなおさらズシンとくる。
テロ。
絶対に防ぎたいけれど難しい…。
イッサは本当のところはどうだったんだろう?
日本でもテロ対策法が取りざたされていたけれど、イッサみたいな目に合うのかな?
名優の演技や演出等の映画としてのおもしろさに酔いしれるとともに、すぐそばにある現実と思うと、怖い…。
トミーやアナベル達もいつの間にか巻き込まれているわけだし。
原作未読。有名な『裏切りのサーカス』未鑑賞。
かなり端折っているのだろう。あの息子が父を裏切る理由が???だったりするのが難点といえば難点だけれど、映画の評価を下げるほどではない。
そんなわけのわからんところが、何に巻き込まれてどうなっていくのか?あの人の真意は?見えない相手はどう動く?と、渦に巻き込まれてしまった緊張感を体験させてくれる。
ホフマン氏の遺作。
本当にいつ倒れてもおかしくない様子が、演技なんだか地なんだかで、観ていて痛くなる。尤も演技にひきこまれて、後半気にならなくなるけれど。
あの予告は永久保存版。本当にいつまでも観ていたい。
そんな映画の余韻と、ホフマン氏への哀悼に逡巡するエンドロールに流れるのが、トム・ウェイツ氏の歌。沁みわたる。
月並みだけど、ほんとーーに、惜しい人を亡くした、と言ってしまう。ま...
月並みだけど、ほんとーーに、惜しい人を亡くした、と言ってしまう。まだまだいろんな作品で見たかったし、これからますますセクシーっぷりを発揮してくれそうだったのに…。残念でならないです。
そしてロビンライトがキレイになっとる!
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