劇場公開日 2014年10月17日

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誰よりも狙われた男のレビュー・感想・評価

全49件中、1~20件目を表示

4.0暗い港湾都市

2025年8月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

知的

イッサは、しかし一体何者だったのだろう。ラストの為の神経戦だったのだろうか。フィリップが演じるバッハマンの切実さ、は救いなのか、又は地獄の釜の蓋なのだろうか。原作のルカレの諦観が通奏低音。

サインをするシーンが、あれほど緊張するとは。
割と華やかな俳優たちが出ている。ので、なぜかほっとした。でも、話はとても地味。途中ささやかな色気やユーモアをフリップシーモアホフマン、多彩に演じ切る。

惜しい俳優でした。

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ぺたんく

3.5【ロシアとチェチェン共和国との関係性を背景を基にした、劇シブな様々な思惑が入り混じる現代スパイ劇。ラストの遣る瀬無さが尋常でない作品でもある。】

2025年7月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

難しい

■ドイツの港湾都市・様々な人種が住むハンブルクが舞台。
 ドイツの表面的には実在しない諜報機関でテロ対策チームを率いる練達のスパイ、ギュンター・バッハマン(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、密入国したイスラム過激派とみなされた若者・イッサ・カルポフ(グリゴリー・ドブリギン)に目をつける。
 バッハマンは彼を利用し、テロリストへの資金支援に関わる“ある大物”を狙おうとしていたが、一方で人道弁護士アナベル・リヒター(レイチェル・マクアダムス)は彼を助けようとし、CIAのマーサ・サリヴァン(ロビン・ライト)は、監視の手を緩めない。
 徐々にイッサ・カルポフは、テロ支援の意志などなく、ロシア人の父が残した”汚れた金”を預けられていた銀行家トミー・ブルー(ウィレム・デフォー)を介し、チェチェン共和国の諸施設に寄付しようとすることが分かって来る。
 だが、その間に入ったギュンター・バッハマンが目を付けていたアブドゥラ博士(ホマユン・エルシャディ)は、その金を一部、テロに関する船会社に回そうとし、その瞬間を狙っていたギュンター・バッハマンは千載一遇のチャンスと見て動くのだが、それを上回る動きをしたCIAに、まんまとヤラレルのであった。

◆感想

・今作は、多数の秘密組織や人物が錯綜して登場するので、脳内フル回転で見る必要がある。あー疲れた。
 だが、慣れれば人物相関図が頭の中に出来上がり、分かり易い作品構成図が出来上がる。今作を面白く観れるかどうかはそこがキーとなる。

・作品自体としては、観る側には優しくない作りであり、一部分かりにくい所もある。だが、今作はそれを上回る様々な伏線や、スリリングな展開に引き込まれるのである。
 更に言えば、今作ではラストまでは派手なカーチェイスや、銃撃戦などは一切ない。劇シブなスパイ映画と思ったのはその点である。

<ラスト、自らが考えたシナリオを最後の最後に壊されたギュンター・バッハマンを演じたフィリップ・シーモア・ホフマンの、叫びが何とも言えない苦い余韻を齎す作品である。>

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NOBU

4.5リアルスパイ

2025年6月7日
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鑑賞方法:VOD

ホフマンの演技が抜群だ。背中で語れる数少ない俳優の一人ではないだろうか。それ故に若くしてこの世を去ったことが残念でならない。そしてレイチェル・マクアダムスも、この薄暗く、ローキーな撮影にして、あの存在感と魅力を出せる女優であり、こちらも素晴らしかった。

派手なカーチェイスも銃撃戦もないけど、これが諜報戦なんだろうなと思う。こんなことには絶対に無縁で平和ボケ日本、この国のガラパゴス化が心配でならない。

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Iwarenkon

3.5こういう静かで熱い話しが大好物です。

2025年5月5日
PCから投稿

実話だろうというぐらいの話のリアリティ
クオリティが高い。あちこちに情報網を張り巡らせ、
どんな小さな情報も見逃さず、点と点を繋いで
より大きな獲物へとアップグレードさせていく。
まさに海老で鯛を釣る。

平和のために、正義のためにとゴタクを並べ
正当化して自分に納得させ、周りも納得させる。
まるで宗教団体の様な言い分。

はじめのアブドゥラの航空チケットの
写真を誰がどうやって入手したんだと
思ったらアブドゥラの息子だと最後になって
気付きました。そこまで食い込む
諜報のやり口がエグ過ぎる。

アブドゥラがセブンスフレンズに名義替え
したときは痺れましたね。
バッハマン達の地道な努力が報われてよかった。
のも束の間、最後はCIAに横取りされてしまった。

結局最後は日陰者は報われず、
表の人間が全てかっさらっていく。
陰の努力があってこその成果なのに。
それを表に出さないからこそ出来る所業でもある。

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to

3.5難しい判断が必要

2025年4月26日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

フィリップシーモアホフマン扮するテロ対策チーム捜査官ギュンターバッハマンにイスラム過激派情報が入った。しかしその要注意人物が保護を求めて来たらどうするのかな。女性弁護士がフォローしてくれれば嬉しいよね。客観的には難しい判断が必要になるな。

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重

4.0名優フィリップ・シーモア・ホフマンの最後の主演作

2025年3月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

2014年2月に急逝した名優フィリップ・シーモア・ホフマンの最後の主演作。

ホフマン演じるのは、ドイツのハンブルクの諜報機関でテロ対策チームを率いるリーダー役。イスラム過激派として国際指名手配されている青年に目をつける。彼をわざと泳がせることで、テロへの資金援助に関わる大物を狙うのだが。ドイツ警察やCIAも動き出し、結末は……。

面白い!

フィリップ・シーモア・ホフマンのどう見てもカッコ悪いダブついた体型が、この映画のなかではカッコ良く見える。ヘビースモーカーで、酒ばかり飲んで、過去の失敗を引きずっている男が。ありていに言えば体裁を気にせず仕事に命を賭ける姿が、カッコいい。
誤解をおそれずに言うなら、役者として一番あぶらの乗った状態で逝ってしまい役者としては最高だったのでは?

スパイ映画でありながら、誰も死なない、誰も拳銃を撃たない、派手なアクションシーンは皆無。でもこの緊張感、その上とても暴力的なものを感じさせる。

カタルシスがない映画。見終わったあとに徒労感が残る。それがテロとの戦いの現実と言わんばかりに。

ラストシーン、ホフマンが車を降りる。カメラはフィックスで降りたあとの座席を数秒映って、そのあとクレジットタイトルが出てくる。あのなんとも落ち着かない間がこの心象風景として脳裏に焼きつく。

「カタルシスのなさ」までもカッコイイ。

プロの仕事ぶりというところでは、映画「マイアミバイス」を彷彿とさせる。チームがまるで家族のよう。ホフマンの右腕の女性(ニーナ・ホス)がいい味出している。恋人でもなく、友人でもなく、同僚または部下なんだけど、もう長年連れ添った妻のような、その上妻ほど面倒くさくなく、気持ちをわかってくれる。そんなことが仕草で感じる。

CIAの女性(ロビン・ライトがクール!)もいい。アメリカのいやらしさがよく出ている。目的は「世界平和」。そこには一点の曇りもなく言い切る厚かましさ。その言葉をホフマンがクライマックスで使う。皮肉まじりに(このへんも面白い)。

弁護士の女性(「ミッドナイト・イン・パリ」に出ていたレイチェル・マクアダムス)は、まあ~普通なんだけど、なかなか色っぽい。人権派の素人さんという感じがよく出ている。それでホフマン側に取り込まれる。ラストのあの騒ぎ方が見事。止めるウイレム・デフォーに引っ張られて、もう服から胸がはだけるのでは?と思うぐらいの勢いで。あのシーンが彼女の名シーンだと思う。

というわけで、出てくる女優陣も素晴らしい。

と、好きなことを書いたが、なかなかカッコイイ映画でした。

ただ一点、気になったのは、ドイツのエージェントは、英語を日常で話すんかい??

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mac-in

3.5誠意とは

2025年2月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

すごく複雑な作品だって聞いていたので身構えてたけど
意外にシンプルというか、要は権謀術数のお話。
何よりも結果が求められるテロ対策なんだから、
そりゃスポーツみたいに正々堂々ってわけにはいかないんでしょうと。
ただ、誠意ってなんなんだ?とは思ってしまったかな。

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mar

4.0最後にまさかの展開! あとはスパイ映画の割には地味だった。

2024年5月1日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

知的

難しい

幸せ

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カル―ステ・ガルベンキヤン

3.5男くさい

2023年9月26日
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鑑賞方法:VOD

知的

難しい

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テツトモ

3.5諜報戦のキビしさか

2023年4月1日
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主人公の路線でやらせておいて、最後に「トンビに油揚」。心に響くのは、それまでの主人公。

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adamsmith

3.5とにかく地味な諜報活動

2023年3月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

主演がフィリップ・シーモア・ホフマンで無ければ最後まで観られなかったかもな…
っていうぐらい地味な話。
諜報活動とかミッション・インポシブルみたいな派手さは無くて、このくらい地味なのかもな。

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キブン

5.0チェチェン人を泳がせてさらに大物イスラム教関係者を逮捕したいフィリップ・シーモア・ホフマンと他者との対立がこの映画の骨子。

2022年11月11日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

知的

動画配信で映画「誰よりも狙われた男」を見た。

劇場公開日:2014年10月17日

2013年製作/122分/G/アメリカ・イギリス・ドイツ合作
原題:A Most Wanted Man
配給:プレシディオ

フィリップ・シーモア・ホフマン
レイチェル・マクアダムス
ロビン・ライト
ウィレム・デフォー
ダニエル・ブリュール

原作者のジョン・ル・カレは2020年に亡くなっている。

「寒い国から帰ってきたスパイ」
「リトル・ドラマー・ガール」
「ナイト・マネジャー」
「ナイロビの蜂」
「誰よりも狙われた男」
「われらが背きし者」
がドラマ化や映画化されている。

トルコからドイツのハンブルクに密入国したチェチェン人の男。
この男は国際指名手配されているイスラム過激派組織の一員。

ドイツ諜報機関のフィリップ・シーモア・ホフマン、
CIAのロビン・ライト、
ドイツ警察の3者がチェチェン人を狙っていた。

チェチェン人を泳がせてさらに大物イスラム教関係者を逮捕したいフィリップ・シーモア・ホフマンと他者との対立がこの映画の骨子。

派手なアクションなどほとんどないが、
ターゲットを拉致したり監禁したりすることも厭わない諜報機関のやり方もしっかり描かれている。

冒頭からラストシーンまで緊迫感が途切れない。

原作の力だと思うが、
脚本もしっかりしていて見応えのあるすばらしい作品だと思う。

満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。

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ドン・チャック

3.5“誰よりも狙われた男”

2022年1月22日
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カメレオン

3.0遺作で哀悼の意

2021年10月12日
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激しい内容ではなく、ひたひたと迫りながら恐怖感はない。心理描写をメインに描かれたのかなと。

ベテラン俳優が多いと落ち着いて観れる、そんな映画。
ご冥福をお祈りします!

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Hironobu

4.0ドンパチがないテロものだが良質な作品

2021年9月17日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

予備知識なく視聴、辛気臭い展開で騙しものかのようであったが、本流を理解する頃にはとても魅入ってしまいました。
ドンパチ、心理戦というより、ハードボイルド。そして舞台がアメリカではなくドイツ、渋いベンツなどなど、コダワリたっぷり。

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ho

3.5期待を裏切らない満足感

2021年6月18日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

実力派の俳優さんばかり、さすがでした
こういう俳優さん達ばかりだから緊迫感もすごくて、そしてあのラスト!
良かったです

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小町

2.0トンビにアブラゲ

2021年2月17日
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odeonza

2.5タイトルなし

2020年11月25日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

期待していただけにちょっとがっかり地味

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KEI

3.5なぜドイツ語じゃないんだろう?

2020年5月4日
PCから投稿

諜報員たちの静かな攻防戦。リアリティのある抑揚の無いしぶーい映画で、
だからこそ言語だけリアリティに欠ける事が気になってあまり集中できなかったのが心残りです。
ダニエルブリュールいるので余計にになぜ…という気持ちに襲われてしまってなんか勿体無い見方をしちゃったなあ…。
といいつつ、フィリップシーモアホフマンは、ヨーロッパ多言語話者の話す英語を喋っている感が出ていて、やっぱり最高の役者さんだ…と感嘆するしかなく。
映画の結末も相まって、なんだか物哀しい気持ちにもなりました。

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ご飯食べ太郎

4.0ラスト

2019年9月5日
Androidアプリから投稿

全てが渋すぎる。
ミッションインポシブルとは真逆のリアルなスパイ映画。ホフマンの演技が素晴らしい。
そしてあのラスト…。

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レイは!?★
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