黒執事 Book of Murder 下巻のレビュー・感想・評価
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黒執事らしく締めくくる
2014年11月鑑賞 こちらは劇場新作ではなく、OVA版上・下巻を劇場公開したものです。 気がついたら公開してて慌てて観に行きました。 来場者特典はすでに上巻は終了しており、なんとか下巻分が間に合った感じでした。 やはりというか女性率が圧倒的で、帰りのエレベーターでは男性は自分のみでしたよ。 さて今回はあの「Book of Murder」、どのように仕上げるのかとても興味深かったです。 最初の感じたのは音楽の良さと、やたらに響かせる低音の効果音でした。 特に低温はビリビリと良く響き、ミステリーや嵐の様な雰囲気に一役かっていました。 こういった演出は音響の良い劇場では特に生きてきますね。 それとTV版よりもCGの使い方が豪華になっていました。 廊下を滑る様に素早く進む演出など、実にミステリーのそれっぽい効果が多くて良かったでよ。 色調も暗めになっており雰囲気もあります。 ただ、TV版最後のような作画の荒れが少し見て取れました。 特に下巻は顕著だったと思います。 スクリーンだから余計目立ってしまうのでしょうね。 OVA発売時には改善されているのを期待しています。 とは言えそもそも「Book of Murder」、それもアリなのではないでしょうか。 あのトンデモストーリー(良い意味で)の映像化なので色々振り切れている気もしました。 観客も分かっている様子で、下巻の種明かし展開を実に楽しんでいる様子。 個人的にはセバスのあの死に様(原作を初めて見た時は吹きました)をそのまま再現してくれたのが嬉しかったです。 再び吹き出しそうになったのを今回は何とか堪えましたが。 そんなノリノリな展開をたっぷりと見せておいて、最後にはきっちり黒執事らしく締めくくるのが実に上手い作りでした。
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