レクイエム 最後の銃弾のレビュー・感想・評価
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幼馴染で警察学校の同級生、ティン、チョウ、ワイ。頭脳明晰で出世街道...
幼馴染で警察学校の同級生、ティン、チョウ、ワイ。頭脳明晰で出世街道を行くティン、妊娠中の妻を気遣いながら麻薬組織潜入に身を投じるチョウ、そして何の取り柄もないが控え目で心優しい母思いのワイ。タイの麻薬組織のボス、ブッダの情報を入手した3人はバンコクに入りタイ警察と連携してブッダの一味をおびき出すことに成功したかに見えたが、まさかの反撃で3人以外は全滅、ブッダの娘を拉致して逃亡を図るが追い詰められ、「助かるのは2人まで」と迫るブッダとの取引でティンは残酷な選択を迫られる・・・。
冒頭からノワール臭ムンムンの本作。何かというと子供の頃に観たTVドラマの主題歌を合唱する、魂だけはいつまでも子供な3人が己の運命に翻弄され、友情を裏切った罪の意識に苛まれ、そして全てを投げ打って友情の為に命を賭す姿が涙でかすみます。
バンコク郊外の麻薬取引現場への空爆シーンが戦争映画並みにド派手で、クライマックスの銃撃戦を凌駕。タイでならこんなムチャな撮影まで出来るのかと驚嘆しました。
男の友情
潜入捜査に疲れ意固地になるチャウ、ボスに辿り着けるまでやめる気はないというティン、そんな2人を宥めるワイ。そんな3人の幼なじみの友情と、彼らの戦いのお話でした。
少しずつ狂い始める3人の人生だけでなく、ワイやチャウの家族との関係性も物語を盛り上げる重要な要素だったと思います。
特に、仕事に打ち込むチャウと妻のすれ違いは、とてもリアルに描かれていたと思います。
3人の車でのぶつかり合いは迫力ありました。正面からいくのかと思いきやクロスカウンターの如く上手いことぶつかるシーンは、好きな所の一つです。
"キックオフ!"の掛け声で始まる、3人対大勢での銃撃戦は本当に興奮しました。お互いカバーしあいながら倒していく様は爽快です。
ラストシーンでは、思わず泣いてしまいました。エンディングの歌も良いですね。
悲しいけれど、とても良いお話だと思います。
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