「バトルロワイヤルじゃないよ。」映画 暗殺教室 正明さんの映画レビュー(感想・評価)
バトルロワイヤルじゃないよ。
どうしても「バトルロワイヤル」を思い出してしまうが、あの後味の悪い映画とはまるで違う。高校生が銃を構える格好良さと、観客を引っ張り回す展開の速さ、主人公の情けなさ、これらをすべて肯定してしまう潔さがなんとも不思議な魅力を醸し出す映画。
この映画が当たったのは、現在の教育に求めているものがきちんと描かれているからかもしれない。ダメな自分を成長させてくれる。ダメな自分たちを団結させてくれる。どんなにぶつかって行ってもブレない不屈さをも持ち合わせている教育者がいる。バトルロワイヤルは教育に対する絶望だったが、この作品は教育に対する希望だ。
面白かった…とは言えないのは、とっちらかった感満載で、映画としてのロマンが感じられない子供ぽい作品だったからでしょう。それでも現代という時代を感じられる、文化祭みたいな一本でありました。
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