「壮大なスケールの、肩透かし」エヴェレスト 神々の山嶺(いただき) しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
壮大なスケールの、肩透かし
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通常スクリーンで鑑賞。
原作は未読です。
予告編を観て、邦画とは思えないスケール感と豪華なキャスト、エベレストにまつわるミステリー風味の物語に惹かれ、会社の同僚を誘って胸躍らせながら映画館へ足を運びました。
ですが、大きく期待していた分、肩透かしでした。途中、ちょっと寝てしまいました。会社の方、私から誘っておいてごめんなさい。でも正直な話、面白くなかったんです、はい。
映像は鳥肌ものの美しさと迫力でした。エベレストで実際に撮影されたシーンは映画ならではな空前のスケール感を醸し出し、自然の偉大さと荘厳さを感じました。人間なんてちっぽけな存在なのだと、否応無しに突きつけられたようでした。
しかし、本作で褒められるのはそこぐらいかな、と…。エベレストのロケに予算を喰われたのか、それとも長大な夢枕獏の原作を消化しきれなかった脚本が悪いのか、あるいは両者かもしれませんが、ストーリーがペラペラで心に響いてこない!
登場人物たちのことがあまり掘り下げられなかったので、いまいち感情移入出来ませんでしたし、エベレストで行方不明になったと云う実在の登山家を巡るミステリーについても、どうでもいいように思えて来、匙を投げました。
事前に期待値を爆上げしていた私にも責任があるのかもしれませんが、それを差し引いても、「これはあかんやろ」って言いたくなりました。日本映画の限界を感じた次第です。
※修正(2023/10/10)
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