きみはいい子のレビュー・感想・評価
全164件中、161~164件目を表示
池脇さんの演技が秀逸
テレビドラマ「moher」から久しぶりの娘を虐待する役を演ずる尾野真 千子。娘が何か自分にとって不愉快なことをすると、容赦なく叩く。しか しそれがかなり自分にとってもストレスとなり自傷行為に走ってしまう。 そんな彼女を助けた のが2児の母親池脇さんだ。今回この池脇さ んの演技がもっとも素晴らしかった。 「(家族の誰かに)抱き締められてくること。」という宿題。全ての生 徒が「抱き締めらる」ことで、日ごろ溜め込んでいた何かを解き放たれの だろうが、神田さんにとってはこの 宿題は、あまりにも残酷に思えてならない。映画の最後に向 かうにつれて 自閉症の子と痴呆症になりかかったおばあさんとの交流に重きを置いて いる。 最後、岡野が17時になってしまい、急いで神田さんの家まで走る、か なりのスピードを要求されていた。結局、神田さんの家の扉を叩くところ でこの映画が終わるわけだが、何だか「えっ」此処でエンドロール?と思 わずには いられない。岡野が出した宿題は、神田さんにとっては地獄の底へ突き落 すほどであったと思えて、不快であった。清水さんの「いじめ」は?どうなったのか。
先生への強いメッセージ
親のエピソードの部分は、自分は親ではないのであまり言えないかな…。でも子どもが凄く羨ましく思った。
自分がとにかく書きたいのは先生のエピソードかな。
ちなみに不安感が常にある作品です。
尾野ママのエピソードが特に不安感が凄いのだが、ここの結末には希望があります。
ちょっとの不安感は残すが、おばあちゃんのエピソードの結末にも希望があります。
でも、先生の部分には不安感がどっしり残る。
神田さんの家を二回ノックして映画は終わる。
神田さんがどうなったかもわからないし、誰もが今作の最後にスッキリしないと思う。
でも、ここが重要なんだと思う。
最初、先生は虐待を受けていることに気づいたのに一歩引いてしまい、誰も呼ばないでそのまま逃げ出してしまった。
だけど最後は“二回”ノックする。
この二回が、一歩を踏み出すということを表しており、先生に対して「逃げ出さないでほしい、手遅れになる前に」という意味があるのだと思う。
だけど、応援してる面もある。
それが桜のシーンで桜の季節はどちらにしても未来になり、桜=未来になっているのだと思う。
「子どもたちの未来のために頑張れ」というメッセージを込めて桜の花びらが散る中、走る描写があんなに爽やかなんだろうな。
だけど、抱きしめることで救われる人がいても救われない人もいる。
だから先生の子どもに対する責任感が必要というメッセージを感じた。
今作の先生に良い先生はあまりいないと感じます。
保険の先生、自信だけ溢れて責任感は特にない先生にはイラついてしょうがなかった。
神田さん、どうなんでしょうね…
イジメの部分も知っていたのに何もできてなかった先生…。
たぶん意味深なテレビのニュースも含めて、殺されてるのかもしれないな…と感じるかな。
手遅れになってしまったように見える。
そう考えると、本当に親と親、人と人、先生と生徒の本当の繋がりの大切さを強く感じさせる。
人によっては見方が変わるかな。
自分は親になったらもう一度見てみたい。
とにかく凄く、スゴく良い作品でした。
みんな抱きしめられたいんだよね
小5の読書好きムスメが、原作を読み、やたらと内容を話していたので、興味を持ちママ限定試写会で観て来ました。
学級崩壊寸前のクラスを受け持つ新米教師・虐待の記憶を持ちながら子育てするママ・痴呆の始まった一人暮らしの老人・・現代社会の問題を抱えた人々が、すこしずつかかわり、自分より弱い立場の人の優しさに助けられるとても淡々としたお話なんだけど、心にじーんとくる映画です。
観終ると、きっと誰かを抱きしめたくなりますよ。
全164件中、161~164件目を表示