「身近にある現実」きみはいい子 ららるさんの映画レビュー(感想・評価)
身近にある現実
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けして他人事ではない、すぐ隣にあるような事ばかり、胸が締め付けられる思いでした。
そしてその出来事たちは、実はあまり直視したくないと思ってしまう事ばかりで。
大人だからいつも正しく強くあらねばならないと思うけれど、間違いもあるし迷いも悩みもあって、そういうとき受け止めてくれる誰かがいてくれることの尊さを思いました。
子どもと同じように大人も抱きしめてもらう必要があるのだと思いました。心を。
登場人物は皆、孤独でした。
一人で抱えて誰にも打ち明けられず、不安を抱えながらも一生懸命生きる人たち。
でも終盤、それぞれが孤独を受け止めてくれる誰かと出会い、その先へまた進めるなにかを見つけたことが救いでした。
出演者の方々の演技はとても素晴らしく、子供たちも自然体で普通の学校そのままを見ているようでした。素晴らしかったです。
池脇千鶴さんが尾野真千子さんを抱きしめるシーンは涙がとまりませんでした。
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