劇場公開日 2015年6月27日

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「素晴らしい。」きみはいい子 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)

3.5素晴らしい。

2020年4月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

子役の演出がどこまで演技で、
どこまでアドリブなのか分からないけど、
前半のクラス崩壊までは行かないけど、
まとまらない生徒たちにはかなりムカつきます。
もう最後まで見てられるのか?
と言うくらいのストレスです。
このストレスこそ先生のストレスなんだなと、
これが小学生のときの自分かと思うと反省しきりで、
学校の先生に頭が上がりません。

大きく3つの話で構成されてるのだけど、

尾野真千子さんの演技はリアルで見ててとても辛く、
バッドエンディングを創造させます。
そしていつタガが外れるか分からない状況での尾野真千子を
止められるのは池脇千鶴さんしかおりません。
素晴らしいキャスティングだと思いました。

障害を持った子とおばあちゃんの話は、
はじまりこそ事件の匂いがしましたが、
この映画の中で唯一の優しい世界と言うか
ほっこり出来ました。

そして、もう一つの高良健吾と生徒たち、
高良健吾さんのストレスフルな日常が
手に取るように分かり、先生自身もやる気がなく、
逃げ出したい気持ちにとても感情移入出来るのだけど、
終盤のインタビュー形式の演出で、
役柄と共に本当の先生になって行く高良健吾と、
リアルな生徒たちの答えに涙が出ました。

どの話も着地点が素晴らしくとても良い映画だったなと
満足出来ました。

奥嶋ひろまさ