「絶望の隙間に見えるひとすじの光」きみはいい子 むかしのまっちさんの映画レビュー(感想・評価)
絶望の隙間に見えるひとすじの光
傍目からは一見何気ない日常。けれど皆、内面はヒリヒリ。呉美保監督は『そこのみにて光輝く』同様、人が持つ負の部分に鋭く切れ込み、それを救うのはやはり人なのだというメッセージを投げかける。だから好きなんだな。彼女の作品は。
子役たちの自然すぎる立ち振る舞いがすばらしい。雅美(尾野真千子)のママ友・陽子(池脇千鶴)の息子は本当に親子のようだし、自閉症の少年・弘也を演じた加部亜門は天才的です。
「子どもを可愛がれば、世界が平和になる」「幸せは、晩ごはん食べて、お風呂入って、寝るときにママからおやすみって言われた時の気持ち」など、今後覚えておきたい金言もたくさん。
みんながこれを観て、世界が平和になればいいな。
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