アデュー・フィリピーヌのレビュー・感想・評価
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ポスターは、いいんだけど…
オシャレなポスターに惹かれ、期待に胸を膨らませて観賞。 イメージどおりオシャレな感じで、女性2人が主役という事もあり、最初は『ひなぎく』を思い出したりしたんだけど、 どうでもいい下らない話が延々とダラダラ続き、つまらなくて退屈で、もうダレダレ… 110分が、とても長く感じた(笑) やっと終わった… つまらんかった… ムダなシーンが多く感じたので、1時間ぐらいバッサリ切った方が面白くなると思う。
始まりのシーンからしてかっこいい。トランペットとクラリネット?ジャズ ここだけでもフランスが西洋文化の最先端だった名残が味わえる。
私は最近のヨーロッパはもう駄目だ、憧れのパリはもう昔話だ、面影を探し求める無駄なことはもうやめようと考えている。でも以前のフランス西洋文化についてそれほど詳しくないのでもっと知りたい感動したいとも考えている。どちらかといえばイギリスの貴族社会には憧れがあるけれどフランスはみんながいってるからぐらいで実際はあまり知らないのだ。心から感心したことがない。でも冒頭からスゲェさすがとひれ伏す感じ。 バカンス兵役前まで若さを謳歌テレビ局でのバイト車仲間と遊ぶドライブ ロジエ監督は女がいい女が等身大親友同士二人の女の子は可愛く見栄はりで遊ぶの大好きで流行りダンスやパンプス男からモテることもよく知っているでも責任感がまだない18才の二人。きれいだけれどまだまだ心は幼くて恋愛が好きというよりも笑っていたいモテるのが楽しいから好きという感じ。親友がどんなふうにデートするのかを気にするし、親友が男と付き合えば自分だって男と付き合う。苛立ちで二人は激しく喧嘩もするけれど最後はおかしくなって笑って仲直り。でも男一人は違うフェーズに入ってて二人の笑いに怒鳴る。これから体験しなければならない軍役が迫る。ここがそれ以外のロジエ監督と違いまじなところがあった。ペテン師のような映画監督が出てくるが日産のカルロス・ゴーンに似ていた。他に男と家族が食事をする賑やかなシーンでアメリカやソ連スプートニクスや中国自国フランスの技術を自虐する所 冒頭テレビ局内での撮影のシーン初期のテレビ撮影の仕方カメラの切替スイッチングコード持ち大変そうだと思ったこれだけでも印象深い面白い ただ女子二人の会話でストーリーが進んでいくのだが理解するのに少し苦労するそこがマイナス点だった。
もっとコンパクトにすりゃ良かったのに
前々から気になっていた本作。 やっと観ることが出来たが… 思いのほか冗長。 もっとテンポのいいスピード感のある映画かと勝手に思ってた。 俳優たちも悪くはなかったが、これといって特に魅力的でもない。 ゴダールもトリュフォーも、当時どこがそんなに良かったのか? まあ、確かにアノ当時リアルタイムで観ていれば、かなり新鮮だったのかもしれない。 オープニングのアヴァンタイトルも60年代前半ならではの「何か」躍動する新しさを感じるし、特にジャズやラテン音楽の使い方は、どのシーンも気分が昂揚する。 カメラワークも街中でのゲリラ撮影と思われるシーンなど、いかにもヌーヴェル・ヴァーグな感じでワクワクもしたが… あのストーリー展開で1時間50分は、ちと長すぎる。 もっとコンパクトに編集していれば、結構いい映画になったと思うけど。
アメリカ映画への永遠の憧れ。
『メーヌ・オセアン』と比べるとあからさまな失敗作で、フランス映画史を研究してますとかの酔狂な人でないかぎり、今さら見る必要ないです。 貴重なのは、この時期のフランス映画がいかにアメリカ映画を夢見ていたかが露骨に分かる画面になっていること。画面のことごとくが、50年代アメリカ青春映画のパロディになっている。『カイエ』の監督たちは基本全員そうだけど、これほど全篇露骨にマネている例はあまりないのでは。 でも同時期の重要作家に比べるとシーンを作るのは下手だしショットの構成も不器用だし、脚本にも見るところはない。この映画に関するかぎり「トリュフォーが嫉妬」「ゴダールが畏敬」とかいうのはただの宣伝文句ですね。 映画評論家という仕事は、本当はそういうことをはっきりばっさり指摘すべき人たちなのだが、日本ではなんかふにゃふにゃもっともらしいことを言うんだよね。いいですか(笑)、フランス映画全踏破でも目指しているのでないかぎり、見る必要ありません。このテイストならば世にはもっとマシな映画が星の数ほどありますし。
戦争前のつかのまのバカンス
1962年。ジャック・ロジエ監督。アルジェリア戦争継続中のフランス。2か月後に兵役を控えた青年はカメラ担当の下っ端としてテレビ局で働くが、局前にたむろする若い女性2人と仲良くなる(のちに18歳と判明)。どちらの女性ともつかず離れずの関係を続けたままの青年はあるときテレビ局を解雇され、女性たちとも気まずくなって、兵役までの間を友人とともにコルシカ島で過ごすためにバカンスへ。そこへ例の女性2人がやってきて、、、という話。 戦争の影が落ちつつのも行き当たりばったりの若者たちの恋の行方。表面的に浮かれるだけでもなく、深刻になりすぎるのでもなく、1対2の関係が続いていく。なんて自由なんだろう、そして、なんてはかないのだろう。
画面に写らない物語が気になって
バカンスのばか騒ぎは『ニースについて』という古典的ドキュメンタリーのように見ているこちらが醒めてしまうようなもので、リズムを強調した音楽がさらにそれを強調する。 女二人と男一人の三角関係を描いた映画と言えますが、バカンスの終わりに男は兵役についてしまうので、後半になるに従って生と死を感じさせる物語になっている。また、女二人が突然艶かしく踊り出したり、喧嘩しだしたり、複雑な心境を表現し出すのがこの映画のきらびやかな魅力となっている。
陽気な音楽にトボけたフランス人
物語の中盤になって女性二人の表情や顔の特徴が解ってくる。 目的が無いようなバカンスにロードムービー色が強くなり三人の気持ちも何をしたいのか?ただ楽しそうな特に女性陣が。 J・ディーンもどきなアイツもアルジェリアへの不安感も緊張感も感じられずお気楽な男だが憎めない。 こんなお気楽なバカンスを楽しむ男女に現実はアルジェリアの戦争が裏に存在しているのが滑稽と言うか恐怖も感じる。
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