劇場公開日 2014年12月20日

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映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン! : インタビュー

2014年12月19日更新
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“ぱるる”こと島崎遥香、“塩対応”に隠された意外な素顔に迫る

ユーキャン新語・流行語大賞トップテン入り、日本レコード大賞特別賞、紅白歌合戦出場決定など、今年を代表する大ヒット作品となった「妖怪ウォッチ」。ゲーム、アニメ、コミックなどのクロスメディア展開で日本中の子どもたちのハートをわしづかみにしている本作が、早くも「映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!」となってこの冬休みを盛り上げる。そして、劇場版ゲスト声優に抜てきされたのは、国民的アイドルグループ「AKB48」の“ぱるる”こと島崎遥香。今年は総選挙でも新世代“神7”入りを果たし、島崎にとっても飛躍の1年となった。ちょっとクールな性格が“塩対応”と話題のトップアイドル、ぱるるの素顔に迫る。(取材・文・写真/山崎佐保子)

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「妖怪ウォッチ」とは、主人公ケータが持っている妖怪が見える不思議な腕時計のこと。本作では妖怪ウォッチが突然消えてしまい、ケータと仲間の妖怪ジバニャンらが真相を突き止めるべく、60年前の世界にタイムスリップする姿を描く。

劇場前売り券販売数は早くも配給の東宝映画史上最高枚数を記録し、100万枚を突破。さらに、第2弾劇場版の製作も決定した。小学生を中心に絶大な人気を誇り、人気グッズは入手困難となるほどの社会現象を巻き起こしている。島崎には10歳の弟がいるそうで、「弟が『妖怪ウォッチ』の大ファンなので、オファーを聞いた時は真っ先に弟の喜ぶ顔が目に浮かんで、私までうれしくなりました。早速もらったグッズをあげたらすごい喜んでいました」とその人気を裏付ける。

そんな「妖怪ウォッチ」、実は大人世代からもかなりの支持を得ている。子どもに付き合わって見ているうちに、いつの間にかファンになっている母親も少なくないそうだ。島崎は、「うちのお母さんも『大人が見てもすごい面白い』と言っていました。大人も楽しめるパロディも結構多いんですよ」という。パロディといえば、ジバニャンが大好きなアイドルグループとして「AKB48」を思わせる「ニャーKB」が出てくる。さらに、握手会などでのクールな態度が“塩対応”として注目を集めた島崎を元にしたであろうキャラクター「にゃんしお」まで登場するのだ。「私もニャーKBの部分は見ました。『にゃんしおって絶対私でしょ!?』って思いました(笑)。にゃんしお役で出てみたかったかも」と本人はおおらかに受け止めていた。

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島崎が演じたのは、主人公ケータがタイムスリップした過去の世界で、ケータの祖父ケイゾウを陰ながら支える少女ユキッぺ役。劇場版アニメの声優は初挑戦となったが、「初めてのことだったので何もかもがわからないことだらけ。日常生活で意識していない息づかいなどを声で演じるのは、声優ならではの難しさでした」といい、「ユキッぺは田舎の子で方言を話す子。方言もふだん話すことがないので難しかったですね。特にどこの方言とかも決まっていなくて、『自分が思う方言で』って監督さんに言われて、ちょっと困っちゃいました」。

大人気シリーズへの声優抜てきとあって、AKB48の他のメンバーもさぞ興奮したのではと思いきや、「特にメンバーには話していないんです(笑)。地元の友達からは、大学で“妖怪体操”が流行っているらしくて『すごいね!』って連絡がきましたけど」とあっさり。後々になって、「そんなに『すごいのかあ』って感じでしたね。最近ではテレビでもよく『妖怪ウォッチ』の曲を聞くようになって、本当にすごい作品なんだなと思っています」と明かす。

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先日行われた公開アフレコの際も、「“塩対応”は妖怪のせい」と大人気妖怪ジバニャンにも“塩対応”を見せた島崎。“ぱるる”というトップアイドル“誕生の秘密”は、やはり“塩対応”なくしては語れないだろう。バラエティ番組「めちゃ×2イケてるッ!」で“塩対応”が注目されたことをきっかけに、「妖怪ウォッチ」と同じくユーキャン新語・流行語大賞の候補語50語にもノミネートし、お茶の間での知名度も一気に急上昇。ファンへのクールな態度はアイドルという“理想像”の典型からは少し外れるが、それが島崎の個性であり、そんな“ツンデレ”な島崎のことが好きなファンが多いのもうなずける。しかし島崎は、「アイドルとしては失格だと思うんですよ」とポツリ。「握手会ってAKB48が一番大切にしているもの。それがうまくできないのって、ちょっと失格なんじゃないかなって思う時もある。でもそれを『めちゃイケ』さんが面白おかしく取り上げてくださったことで、ファンの方も理解してくれた。めちゃイケに感謝ですね」と謙きょな姿勢をのぞかせた。

確かにサバサバとした島崎だが、「かわいいメイクやヘアスタイルにしてもらって撮影をしている時が一番楽しいです。お母さんも女性ファッション誌に出ると喜んでくれるので」と話すように、素顔は家族思いの優しい女の子。また島崎自身、主人公ケータのように「過去に戻れたらおじいちゃんに会いたいですね。もっといっぱいお話したかったですね」と今は亡き祖父に思いを馳せた。

そして、「小学生のちっちゃい子たちはもちろん、お母さんたち大人も楽しめるアニメ。『子どもが好きだから』ってついて見に行っても、絶対楽しめる映画になっていると思う。私の登場シーンはとても少ないので、ユキッペが出てきたらまばたきしないで見てほしい」とニッコリ。また、「今年は初めて挑戦した声優の仕事も含め、新しいことに挑戦できた良い一年でした。『アイカツ!』や『妖怪ウォッチ』など小さい子向けのお仕事が多かったので、来年は色々なお仕事を通じて、もっとおじいちゃんやおばあちゃんたちにも知ってもらえたらうれしいです」と抱負を掲げた。

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