「【社会派エンタメ作品として、もう一歩、リアリティ感及び犯人の動機を深堀して欲しかった作品】」天空の蜂 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【社会派エンタメ作品として、もう一歩、リアリティ感及び犯人の動機を深堀して欲しかった作品】
日本最大の巨大ヘリコプター”ビッグB"がお披露目式の日、遠隔操作で乗っ取られ、(その際、ビッグBの設計主任、湯原(江口洋介)の息子が誤って乗り込んでしまう)福井県の高速増殖炉「新陽」の上、高度800M地点で静止。
犯人の要求は、
”日本全国の原子力発電所の破壊”である。
その裏には、国民に原子力発電所に対する危機感を持たせたいという思いがある。
ストーリーは、・湯原の息子は助かるのか?
・ビッグBが高速増殖炉「新陽」墜落したら・・・
に焦点を当て、スリリングに進んでいく。
が、観ている側にすると映画のメインの”画”が高速増殖炉「新陽」の上で”静止”しているビッグBの姿だったので、動的興奮が感じられず、徐々に見慣れてきてしまい、その脇で進む人間ドラマがやや霞んでしまった感があったのと、犯人サイドの犯行に及んだ理由が”観ていて辛いものがあったが”納得感に乏しかったため、リアリティ感が弱く感じたには事実である。
<但し、2015年にこのような題材の映画をエンタメ作品として制作した制作陣には敬服の念を感じた作品>
<2015年10月2日 劇場にて鑑賞>
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