「コルネリスに感情移入」チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛 向日葵さんの映画レビュー(感想・評価)
コルネリスに感情移入
クリックして本文を読む
この作品で感情移入出来たのはコルネリスだけでした。若く美しい女性ソフィアをお金で買った、という事実だけだと暴君を想像してしまいますが、実際はとても優しくて良い夫。それだけに冷酷すぎる仕打ちを受けているのを見るのは辛かったです。
ソフィアは貧乏ゆえ買われる他なく、いくら大事にされてるとはいえ相手は初老。イケメン画家と出会ったらそりゃ不倫もしたくなるかなぁと序盤は理解できましたが、子どもを産んで死んだことにするなんて企みは異常過ぎます。事実を知ったコルネリスが可哀想で(泣)
しかし1番理解に苦しむのはマリア。召使いの分際で、よくしてくれた主人を脅すとは。産んで速攻でコルネリスにバレてしまったのもこの人のせい。
殺されてもおかしくない裏切りなのに、ちゃっかり家も資産も家族も手に入れてハッピーエンドというのにはモヤモヤしました。
結局コルネリスも幸せになれたから良かったけれど、せめてマリアは解雇して追い出して欲しかったです。その優しすぎるところがまた素敵なんですが。
チューリップにしろ何にしろバブル崩壊は恐ろしいと感じました。
コメントする