「劇場で観て良かった。」百円の恋 ライアンさんの映画レビュー(感想・評価)
劇場で観て良かった。
女性として、というより人として生きる価値を見出せずに、身内に依存するだけでただただ退屈で怠惰な毎日を過ごすだけだった一子。一人暮らしを始め、様々な出会いを経て、ボクシングを通じて一筋の希望を見つけ徐々に己を再生していく。
その過程の中で、一子を演じる安藤サクラの見せる表情と佇まいの劇的な変化に、感動したとかそういうことを超越した凄みのようなものを感じた。
あえて難をいうなら、演技だから仕方が無いとはいえ、練習シーンのキレのある動きに比べ、試合シーンの迫力に若干の物足りなさを感じたことぐらいか。
しかし、そんな些細なことなどどうでも良くなるぐらい、見応えのある作品でした。
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