「痛い、痛い、痛い、居たい、居たい、居たい」百円の恋 サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
痛い、痛い、痛い、居たい、居たい、居たい
前々から気になっていてようやくの鑑賞。
しかも、最近ハマっているクリープハイプが主題歌を歌っている。評価も良いし、割と期待して再生してみたが...。
言葉を失う面白さだった。胸が熱過ぎる
なんでこの監督はここまでボクシング映画を作るのがうまいのだろうか。本当にすごい。アンダードックは映画館で見たから衝撃度でいえば劣るけど、それでもめちゃくちゃいい作品でした。
安藤サクラの半端なさよ。
最初と最後のギャップに脱帽。何この女優、えげつない。体当たりな演技が忘れられない。どう言葉にしたらいいのか分からないが、とにかく凄いのだ。凄すぎるのだ。めちゃくちゃカッコよくて、震える。
前半は正直、あまり引き付けられない。
面白いんだけど平凡だなぁという印象。
だけど、ボクシングを始めると同時に主人公にも映画にもスイッチが入る。これがたまらなくいい。
駆け抜けるようなスピーディな展開で、胸が熱くて熱くてしょうが無くなるし、最高の描写で最高に興奮する。カメラワーク、照明に音楽。武正晴監督のボクシング映画は質素だけど、これらがめちゃくちゃイケてる。これぞ映画だと言わんばかりの出来。素晴らしい
クズなじじい、クズな新店長、クズな男。
そんなクズどもが主人公を一変させる。
同じ体勢、同じ赤色なのにあの時とは全然違う。
人って、いい人だらけだと成長できないのかも。
色んなことを考えさせられる作品。1シーンに強い思いが込められていて、見終わった後にまた見たくなる。
主題歌のクリープハイプが...。
百八円の恋はもちろん聞いたことがあったんですが、映画を見てから聞くともうヤバい(語彙力)。流れた瞬間、鳥肌がぶわぁっと立ち、涙が込み上げてきました。この映画とマッチしすぎている。また好きになったぞ、クリープハイプ。
いやぁ、いい映画でした。
これを機にアンダードックもまた見よっかな。
本当に、武正晴監督×足立紳脚本のボクシング映画は面白すぎる。安藤サクラと新井浩文と武正晴監督と足立紳とクリープハイプに、拍手喝采。
> なんでこの監督はここまでボクシング映画を作るのがうまいのだろうか
同感、同感!!
ホント、そうですよね。
自分は、百円の恋、アンダードッグ派で、ああ荒野はラストシーンがいまひとつハマらなかった派です。また、ボクシング映画撮ってくれないかな。