「ディアスさんの気概とソニーさんの尻込み感。」SEXテープ さぽしゃさんの映画レビュー(感想・評価)
ディアスさんの気概とソニーさんの尻込み感。
凄く面白かった「バッド・ティーチャー」の監督・出演者らが再結集して作られた本作は、2014年8月22日に公開予定でした。
しかし、急遽中止になったいわくつきです。
キャメロン・ディアスが大学生から頑張って演じています。
「メリーに首ったけ」のセルフパロディ。
下ネタ三昧。
かなりドッタバッタするコメディ。
ディアスさんが自分で濡れ場を演じていて、ちょいちょい際どいシーンもあり。
しかし残念ながら、そこまでのヌードではなく。
けれどファンには一定レベルの満足感を与えられるだけの、エロさ&面白さはあると思います。
が、当時アメリカでは評判が宜しくありませんでした。
日本公開でスターにプロモーションで来日させて、膨大な経費を使って回収できないよりは、公開中止が吉となったんじゃないの?とデーブさんが仰ってましたが、詳細は不明です。
配給会社はソニー・ピクチャーズエンタテインメントさんでしたが、「TED」をヒットさせた東宝東和さんだったら、上手く売ったのかも知れないぞ!
"トップ女優の初ヌード"を売ってやろうという気概はないのか?意気地なし!と思ったりしました。
それが満を持して、6月9日に公開されました。
なぜ今?
「バッドティーチャー2」がそろそろ本腰入るのか、「バッドティーチャー」のTV版が日本公開になるのか?なんでこのタイミングかは不明です。
ま、「バッドティーチャー」も全米公開後、一年経って日本公開でしたけど。
今回は「少林サッカー」とか「マッハ!!!!!!!!」を配給して、私にかなりリスペクトされているクロックワークスさんがされています。
流石です。
ストーリー的には、倦怠期の夫婦が「エッチを撮影する」ってアイデアを思いつくくだりが、かなり唐突。なんというか、ディアスさん脱ぐ→動画流出してーの、てんやわんや先行型プロットのような印象を受けました。
寧ろバッドティーチャーで見せた、リアル元彼との疑似セックス(ディアスさんと、ジャスティン・ティンバーレイク)くらいのドキドキ感や、生々しさがあっても良かったと思う。
「メリーに首ったけ」ではなく、ディアスさん自身のセルフパロディならもっと面白かったのに。
しかし、一定レベルの満足感は得られます。だって、ディアスさん頑張ってるもの!
それに、ジェイソン・シーゲル演じる旦那さんがいい!エッチ前にうきうきで"カーマは気まぐれ"を唄いながら、テキーラ用意するとことか(同世代だね!)。
「歳をとったから?親になったからできないの?」とディアスさんに聞かれて、「SEXのことをいつも考えてる!考え過ぎて駄目!」みたいに言うとこ、むっちゃ可愛い!
奧さんのコスプレに「I'm excited」と言ったあと、「I'm so excited」って言い直すとことか。すごくいい旦那さん。
セックスレスだからって、他に目を向けないこの夫婦に好感を持ちました。そう、下ネタ満載だけど、好感度は高いです。そこは流石のキャメロン・ディアスです。
でも、困るけど。なんか困るけど(笑)
録画はiPad。動画共有、拡散方法がiCloudです。apple強力バックアップらしいですよ。
かなり現代的な題材を盛り込み、サイトの盲点とか危険性とか、一応は注意喚起的な内容もあると思います、多分。
それに後半、エロサイトの管理人役でジャック・ブラックが登場するというおまけつき。
頑張ってるディアスさんですが、本作で第35回ラジー賞最低主演女優賞受賞です。あ、いいと思います。むしろ、それくらいでいいと思います(笑)