アイアムアヒーローのレビュー・感想・評価
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邦画もやれば出来るじゃないか
ゾンビコメディー作品だと思って軽い気持ちでの観賞、はっきり行ってここまでのホラー作品である事は想定外であった。
これは、ゾンビ映画と言うよりホラーの金字塔「死霊のはらわた」クラスである。
ストーリーは、ブラットピット主演のワールドウォーZとそっくりだがゾンビの完成度とグロさは、ハリウッドをしのいでいる。
有村架純さんや長澤まさみさんを起用しながらも観客を限定するR15指定と言うのが本気度の現れである。
よく邦画でこれだけのクォリティーが実現出来だとホラーファンとしては賞賛を惜しまない。
ただストーリーは、途中からどうでもよくなくなるので若干残念であるがそれを言えば酷である。
この作品は、ゾンビの迫力が半端ないのに比例して美女が血まみれになるホラーの王道であるエログロもなかなかの物である。
ホラーが苦手な人には薦められないが好きな人にはストレス解消にもってこいの一本である。
和製ウォーキングデッド
ZOMBIE
ゲームを観てる感じでした!
ゾンビ映画の王道
非常に惜しい作品
これは新しい!
原作も読んでたけど原作とはまた違った面白さがあり、予想よりもずっと面白かった。
原作はかなりローペースで冗長気味になるのではないかと心配だったが原作に比べてテンポがよく杞憂だった。英雄以外はかなり美化されている印象だったが、これもしっくりきた。
内容としては、みんなが言っている通り相当バイオレンス表現にこだわりと熱意を感じる。正直、r15指定であそこまでやるのかと驚いた。バイオハザードなどの大作ゾンビ映画も同じくらいグロテスクにやっているはずだが、本作はゾンビになるまでの過程も細かく描かれているし、1体1体のゾンビがかなりクローズアップされるのでインパクトが強い。また、現代の日本という特徴をこれでもかと表現していたのも身近に迫る恐怖が感じられて良かった。テレ東のネタとかぶっ混んできたあたりナウいな〜と感じた。
韓国まで行って撮った高速道路のシーンはハリウッドレベル(ハリウッドでも特殊効果を担当しているスタジオがやっているの)で迫力が桁違いだし、新しい日本映画を垣間見れた気がする。ただ、日本映画にありがちなセリフの多さは少し気になったかな。その他はパーフェクトな面白い映画だった。
和製ゾンビ映画でこんなに凄いものが作れるとは…
数年前に原作既読済。
事前にWOWOWぷらすとで絶賛されていたのを聞いてはいたものの、最初はあの原作を今の邦画の業界の中で再現するのは無理じゃないかと半ば地雷を踏む位の気持ちで観に行ったけど結果、大満足で劇場を出ることが出来た。
規制が多い今の邦画業界の中で、流血描写や人体損壊シーンが数多くあるこの作品を出来るだけ再現しようと工夫していて、個人的には「サイコ」の様な製作陣と映画関係者のやり取りがあったのかなと想像してしまった。
原作を初めて読んだ時は一巻後半まで売れない妄想倒錯気味の漫画家の日常マンガなのかと思っていて妄想と妄想の間に挟まる異常さが本当に現実なのか曖昧な中で、恋人の家に訪ねに行った後の展開の衝撃に興奮したけれど、映画版はその部分にそこまで時間をかけず、全体的なテンポを優先させたのが逆に良いバランスになり二時間以上の上映時間をあまり感じさせなかった。
原作とは違って、自分の周りで全く認められない日常で英雄と言う名前であるが故に"英雄"になりたがる英雄が最終的に"英雄"として称賛されたのが、"英雄"を意識せずただがむしゃらに行動した結果ってのは王道で燃える展開だけど、東京ポッド許可局5/1放送分「不謹慎ゾンビ論」を聞いていると3.11以後、今のSNS社会での"正義"とは何かって言うメタファーにも感じられたなあ…。
個人的には今まで観た日本のゾンビ映画の中でもベスト(2位はZアイランド、3位は幽霊ゾンビ)、世界のゾンビ映画でも10本の指に入る位ゾンビ映画らしい興奮、笑い、テーマ性と見事な出来だった。
是非続編があればこのスタッフで製作してもらいたい意欲作。
もう一度、映画の内容を全てを知った状態で観に行っても面白そう。
残念(´・_・`)
ぜひ続編も作ってほしい!
最近、ドーンオブザデッドや28週後などを立て続けに見てきて、その流れで今回のアイアムアヒーローを鑑賞しました。原作漫画は立ち読み程度でしか知りませんでしたが、予備知識なくても存分に楽しめる作品でした!
結論を言うと、期待以上の仕上がりでした。
いわゆるイケメン俳優ではなく、大泉洋さんが主役を演じていたからこそリアリティがありますw
ゾキュン(ゾンビ)が蔓延して法や秩序が崩壊した世界で、なんとかショッピングモールに逃げ込み、生き延びた集団には序列ができているーとうのはこの手の映画にありがちな展開です。
しかし、冴えない平凡な人間が“英雄”になってゆく過程が鮮やかで、最後に猟銃で長澤まさみさんと有村架純さんを救う場面はシビれます。
ただ、一つ注文するならば最後のバトル?シーンが単調で抑揚がなく長ったらしく感じてしまいました。原作では(読んでいませんが)猟銃でゾキュンをひたすら倒していくのかもしれませんが、映像にしてしまうとどうしても長い。あの場面にもうひと工夫あれば良かったかと思います。
映画が面白かったので漫画の方も読んでみようと思います。ショッピングモールを後にした3人の行方、特に有村さんが演じた高校生がこの後どうなるか気になります。
あと本筋から外れますが、メイプル超合金のチョイ役がチョイ役すぎて笑えます。
大泉洋さんのファンです。
日本製ゾンビ映画決定版。
これまたマンガが原作。映画がおもしろければなんでもいいとは思っているが、マンガの人気にあやかってばかりでは、映画人の名折れ、とは思わないのかな。
もっとも、僕はこの原作の存在も知らなかったので、気分は映画オリジナルではあるけど。
野木亜紀子脚本、佐藤信介監督のコンビは「図書館戦争」シリーズに続いてのもので、お互いによくわかっている者同士ということになる。
ことさら脚本に感心したわけではないが、おそらくは原作に盛り込まれている「ZQN」の成り立ちみたいなものをバッサリ切って、ひたすら逃げる戦うの繰り返しにしたのはよかった。
そこで起こっている現象を描けば映画は成り立つ、その見本である。「テラフォーマーズ」に足りなかったのはこの英断であった。
また、佐藤信介という監督を誤解していたかもしれない。なんと2001年の「修羅雪姫」(釈由美子主演)以来観ていないのだから。
本作は、製作プロダクション 東宝映画 とクレジットされる堂々としたメジャー映画である。それでここまでやるやれたのは未来の日本映画にとって光明がさしたといえる。
あえていうと、長澤まさみがもっと血みどろになっていたら言うことなしだった。
掛け値なしにおもしろかった。
途中、女子高生くらいのふたり連れが退場していった。
映画のあと、年輩のおばさまふたりが「慣れていく自分がこわい」とおっしゃっていた。
そんな映画である。
聞いてはいたけどよもやのスプラッターぶり。 驚きは東宝マークで、ヒ...
聞いてはいたけどよもやのスプラッターぶり。
驚きは東宝マークで、ヒットを義務付けられた作品でやっていること。それほど、むしろ、東宝であることの驚き。やるな。
だけども、それが一番の驚きでもある。明るいスプラッター。驚きはあるけど新しい何かを掴めていないのは原作がそもそもその程度か、原作のエンタメのエッセンスをうまく抜き取っているからかわからないけど、ゾンビもの、うまくやりました、でしかない。せっかくの漫画家キャラは、もっと当節のヒーローものとしての面白さがあってもいいと思う。
大泉洋は意外に良かったが、ヒーローになれそうにない人がヒーローやったらもっとヒーローが際だったように思うが、大泉洋がでるおかげでここまで予算かけれたんだから、と思うとそれが限界なのかもしれない
面白かった!グロいのダメだけど、ゾンビまでいくと割と平気という私基...
ただの“ヒーロー”
花沢健吾の人気コミックの実写映画化。
毎度の事ながら原作未読。と言うか、原作コミックすら知らないドン引きレベル。(漫画には疎いもんで…)
最初はさほど興味無かったけど、そそられる点もあって段々と気になり始め、劇場へ。
一つ目の理由。
シッチェス、ポルト、ブリュッセルの世界三大ファンタスティック映画祭で賞を受賞。
中でも、シッチェス・カタロニア国際映画祭は知る人ぞ知るホラーの祭典。
プロフェッショナルなホラーマニアを唸らせるこの映画祭で、グランプリでは無いにしても日本映画が賞を獲ったなんて凄くない!?
そして、ZQN。
何かの新語みたいだけど、ゾンビの事なんだよね。
洋画では不滅の人気ジャンルだけど、日本映画では…。
マニアックなB級作品でたまにお目にかかるくらい。
珍しい邦画メジャーのゾンビ映画。これが鑑賞の最大の理由かもしれない。
原作が人気作故賛否吹き荒れているけど、思ってた以上に面白かった。
まず、ゾンビ…もとい、ZQNの造型やグロ描写がなかなかのもの!
メジャー邦画でここまでやるとは、ブラボー!天晴れ!
ここまでグロいとは思ってなかったのか、周りの観客が明らかにざわついてたけど、こちとら内心ニヤニヤ。
中途半端にやったらどうせまた、ショボい、やっぱり日本のこの手のジャンルは低レベルって叩かれるに決まってる。
クライマックスは死体の山と血の海。
グロすぎなんて声もちらほら上がってるけど、いいぞ!どんどんとことんやれ!
ZQNもただア~ア~言って人を喰らうだけのマンネリゾンビじゃなく、人間だった頃の名残りがあるのがユニーク。
通勤途中のヤツとか、買い物したがってるヤツとか、超肥満くんとか。
「1、2、1、2…」って言ってたヤツ、どんな人間だったんだろう??
それから、体操選手。
コイツは、やっぱり、ね。
ゾンビ物なので、大まかな設定はお馴染み。
謎のウィルスにより人々がZQN化。パニックは拡大していき…。
ロメロは別として、ハリウッドのゾンビ物では必ずヒーローが活躍する。
家族を守り、皆を先導し、解決作を見つける。時には、銃をぶっ放してゾンビや悪の大企業と戦う。
勿論本作にも登場しますよ、“英雄”は。
え? “英雄”じゃなくて“ヒーロー”?
いえいえ、“英雄”です。
鈴木英雄、漫画家アシスタント、はっきり言ってダメンズ。
序盤の彼のうだつの上がらない日々は、あれ、違う映画?…と思うくらい。
恋人の「英雄くんのは夢を追ってるんじゃなくて妄想してるだけ!」が耳に痛い…。
そんな時、日常が一変。
銃を片手に、英雄がヒーローになる時が…
あれ?
ギャーギャー、へっぴり腰で逃げてばかり。
いざ立ち向かおうとしても踏ん切りが付かない。
彼はこのまま何も変わらない名ばかりの男…?
大泉洋が口下手・内向的な役柄で新鮮。彼の個性も合間って、人間味たっぷり。
やっぱりまだまだ制服姿が似合う有村架純。途中、半○○○になってキーパーソンになるのかと思ったら…。可愛いからいい。
タフな長澤まさみの方が魅力的だった。ただ、もうちょっと彼女のアクション・シーンが欲しかったのと、もう一人、片瀬那奈も居ながらセクシーシーンが無かったのが残念。
やっと辿り着いた安全な場所。が、そこは…。
吉沢悠の怪演は必見。
アウトレットの立て籠りはあの名作同ジャンルを連想させる。
平凡な日常から突然の危機的状況へ。
群衆パニックやカーチェイス、ガン・アクションなど迫真の演出は、「図書館戦争」の佐藤信介の腕の見せ所。
そもそも、本作にはヒーローなど存在しないのだ。
英雄も、ある過去を持つ長澤まさみ演じる藪も。
何か負い目を感じている者たちばかり。
そんな者たちが、何かの為に見せる勇気。
クライマックスの英雄は文句ナシにカッコいい。
彼の名は鈴木英雄、ただの“ヒーロー”。
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