劇場公開日 2016年4月23日

「ZQNはいいが人間は評価出来ないんだよ」アイアムアヒーロー 幸ぴこリンさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ZQNはいいが人間は評価出来ないんだよ

2017年3月21日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

自分では邦画を選んで観る事はありませんが、姉の家でなぜか家族揃って観賞。
邦画をフルで観るなんて、非常に貴重な経験をしまして…。

無駄が多く、展開のアンマッチが目立つがZQNの動きは良かった!!
ちゃんと気持ち悪くゾンビがびょんびょん跳ねているの、奇抜で面白い。
特にテッコ。可愛いよー、テッコ。ベッドから起き上がるというか、まんま飛び上がってバターンと床に落ちるシーンに愛嬌があり過ぎる。
序盤はとてもテンポがよく、テッコから甘噛みされて漫画家の先生宅へ移動→事の異常さをヒデオが把握して富士へ向かう迄はさらさらと楽しめた。

本作はコミックを途中まで読んだけど、映画は原作による脳内補完を求め過ぎていてムズがゆい。
有村架純にそこまで(?)求め過ぎてはいけないと判断したのか何なのか、折角のひろみちゃんが中盤に差し掛かる手前から完全にお荷物。カートに乗ってからは完全に単なる重量化。勿体ない!しかも、要所要所に活躍を匂わせるフラグは立つのに何もしないので、更に歯がゆい。
結局最後まで完全なるおねんね荷物で終わってしまうのが寂しかった。そうか、彼女はひるね姫か。いいや作品が違う。

アウトレットモールについて一気に登場人物が増えるが、人が増える=演技へたくそが増える→どんどん観るのが苦痛になる負の連鎖だった。
特に長澤まさみの演技の棒っぷりがあまりに酷過ぎて、彼女が二言以上の台詞を発するたびに気持ちが萎えるのを感じた。本当にひどすぎる。演技のみを言うならば私が演じた方がまだマシだ。いいえジョークです。しかし、そういうレベル。

後半、モールでZQNが増殖し(弾がどう考えても足りてないだろというツッコミはこの際スルーして)カオスな戦いを繰り広げるシーンは正直長ったらしい。もう少し尺を抑えて貰いたかった。
あと、長澤まさみが助けを求めてヒデオに「お前こいよ~」と連絡を入れたシーンがあったけど、連絡したくせに自分でさらっと逃走してるの、違和感半端なかったです。助け求めた意味とは…;;

総括すると、ツッコミどころは多かった。でもZQNが決してチャチくならないよう、メイクとか撮り方は凄く凄く頑張っているような感じがひしひし伝わってきた。
長澤まさみのせいで、2回観ようとは思わない。
以上!

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幸ぴこ