「今さらゾンビは、既視感がありすぎて退屈。」アイアムアヒーロー Cディレクターシネオの最新映画レビューさんの映画レビュー(感想・評価)
今さらゾンビは、既視感がありすぎて退屈。
この映画はですね...
「クオリティが高すぎる、めちゃゾンビな映画!」
ただそれだけ(笑)
せめて皆さんのレビューを、
チェックしてからいけば良かった。
いつものように、劇場予告編のみの情報だから、
てっきり感染サスペンスかと。
マンガも知らないし、キャストもこの2人だしね。
こういう映画なのに、
宣伝が振り切れてない
配給会社の思惑も残念。
いっそ「日本史上最高ゾンビ!!!」
とか分かりやすいキャッチコピーに
すればいいのに。
もしギャップでびっくりさせる確信犯なら、
すごいけど。
すみません、
宣伝が巧妙で期待しすぎてしまい、辛口です。
漫画ならタッチや構図で、
見ごたえのある作品なのでしょう。
純粋な映画の感想なので、
原作ファンの方はお流しください。
まずゾンビですけど、
もはや使い古されてる題材だから、
何か新しい発見がないとツラい。
例えば、日本ならではの解釈とか。
1932年にゾンビが生まれてから
世界中で昨年まで325本(wikiで数えた!)もの
ゾンビ映画が作られてきたわけで。
「生ける死体が襲ってくる」そのままだと、
もう既視感に溢れてます。
いくらすごいお金かけてスケール感だしても、
見たことのあるシーンばかりで、
笑えるけど中盤から飽きてきます。
舞台のアウトレットモールも、お約束すぎ。
そういえば某ゲームもモールだったけど、
自ら飽きるほど殺したくらいだからね(笑)
ゾンビの脳みそぶっ飛ぶのをしつこく見せられても、
驚きは全くないし、
わんさか来ても怖くないです。
感覚がMジャクソンのスリラー、
80年代で止まってる感じなんだなぁ。
日本のゾンビ映画は、
銃が無いので臨場感が厳しかった。
けどこの映画の、銃所持の設定は乱暴。
しかも、何でそんなにたくさん、
ショットガンのデカイ玉もってるの?
ストーリーが練ってあればいいけど、
そんな感じで都合よく転がっていく。
もちろん、主人公は何があっても死なないから、
そんな緊張感もないですね。
でもね豪華キャスト血まみれ&
全国ロードショーで、
邦画をスプラッターでぶち壊してやろう。
という監督のカタルシスは、
響いてきましたとも。
制作にTV局が入っていないから、
振り切れてて良かった。
韓国スタッフでロケを敢行して、
邦画離れした迫力のあるカーチェイスも撮れてる。
全体にはCGに逃げず、
実写にこだわっていたのは良かった。
そんな監督の意気込みに、
俳優陣はしっかり応えていた。
2時間超えを観れたのは、
大泉洋さんのキャラですね。
スプラッターに
コミカルの装置もありがちだけど、
キャスティングの意外性が良かった。
有村架純さんもカラダはってのゾンビ役に、
事務所の英断を感じますね。
それでも可愛いのは、ズルいけど(笑)
だってさ他の女子ゾンビ役の方たち、
凄すぎるもん。
原作漫画、ゾンビ、グロ、ホラーが好きなら、
大満足でしょうが、
役者目当てならよく考えてからどうぞ。
特に若いカップルは注意かも。
前の二人も、ぐったりしてました。
鑑賞後はご飯が食べられなくなって、
気まずくなる可能性ありだしね(笑)