「さすが佐藤信介監督!」アイアムアヒーロー May0uさんの映画レビュー(感想・評価)
さすが佐藤信介監督!
佐藤信介監督作品は『図書館戦争』や『LOVE SONG』が好きで何度もリピしていますが、
鑑賞しているうちに
「ああ、そうだった監督はGANTZを成功させた佐藤信介だった!」と納得。
日本の不得意分野といわれていたゾンビ映画でのこのクオリティ、恐れ入りました。
品川さん監督の『Zアイランド』とは比べものにならない←失礼ですよね、すみません。
原作漫画は未読なので、映画オリジナルかは分かりませんが、
英雄と比呂美が神社(?)でイアホンを分け合い眠りにつくシーンは「佐藤監督の好きそうな感じだな」と。
闘う人達の一瞬安らげる優しい素敵なシーンでした。
また脚本の野木亜紀子さん。
原作のある作品での脚本担当が多いですが、
原作に忠実で、でも決して原作を壊さず、映像化にあたってのオリジナル部分を上手く組み込んでくる。
素直に上手だと思わされます。
そして佐藤信介監督との相性がとても良い。
何気ない日常からのZQN発生、サバイバルへと続いていく過程は大変面白かったです。
また、ラストの闘い。
英雄が左手にはめていた大量の時計を外し、再び銃を構えるあの数秒のシーンに、英雄の覚悟とヒーローとしての立ち振る舞いが詰め込まれていたように感じ、感極まりました。
原作が続いているものを、映画という2時間あまりの時間に収め、尚且つ1つの映画として成立させなければならないというのは大変難しいことだと思います。
佐藤信介監督×野木亜紀子さんタッグとしては
『図書館戦争』もそうだったように、上記の挑戦をし続けている2人といった印象があります。
『図書館戦争』『アイアムアヒーロー』共に、原作ファンから更なる続編を熱望されている作品。
期待しています。
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