「これなら世界に通用する!」アイアムアヒーロー カピバラさんの映画レビュー(感想・評価)
これなら世界に通用する!
最近、面白い邦画が増えている一方、「Jホラー」として世界に共通していた日本のホラー映画が駄作にまみれてしまう事態に陥っている中、久々に良作に出会えました。100%満足かと聞かれれば考えものですが、ここまでやりきった製作陣に拍手!これなら、胸を張って世界に立ち向かっていけると思います。これをきっかけとしてJホラー復活を願いますが、さっそく7月前にある意味恐ろしい作品が。。。
さて、本作は漫画が原作ですが、原作の方はちょこちょこ読んでいます。まだ完結していない漫画なので、それを2時間で描くのは難しいことでしょう。そのせいか漫画の1巻から中盤、そして現在の展開を無理に繋げている感じは否めないですが、そこまで違和感は感じません。普通に「ゾンビ映画」として楽しめます。所々で笑いどころがあり、恐怖の中での笑いが良い刺激で丁度良い仕上がりになっています。
俳優陣は女性は美化され過ぎですがその他は原作に忠実で素晴らしいです。
また、観賞された方は口々に「グロい」「気持ち悪くなった」とおっしゃる方が非常に多いです。私の友人も序盤で退場したと話してくれました。ゾンビ映画はグロくて当たり前なので、「グリーン・インフェルノ」の様にさぞかしグロいのだろうと期待しましたが、私に耐性があるからか、そこまでグロいとは感じませんでした。肉片やらなんやらはリアルですが、頭が潰れたり吹っ飛んだりするシーンがCGなので、ハリウッドに比べると作り物感が全体的に強いと感じました。スプラッタに慣れている人は期待しすぎに禁物です。是非続編を製作するときはCGではなく特殊効果を用いる事をオススメします。その方がリアルなので。
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