劇場公開日 2016年4月23日

「日本映画が変わる!」アイアムアヒーロー 大川さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0日本映画が変わる!

2016年4月26日
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と予感させてくれる映画。

まず

【注意】
スプラッター映画が苦手な人は観ないで!
この映画の評価をいたずらに下げる結果となります。

そして

【原作ファンの方へ】
原作と比較するのはオススメしません。かなりの改変があります。
特にヒデオのキャラクターが大幅に変えてあります。原作のようにサブカル童貞臭の強い人間としては描かれていません。童貞野郎→ヒーロー、ではなく、売れない漫画家おじさん→ヒーローの成長物語になってます。
ヒデオのキャラクターに愛着があり過ぎる人は、覚悟してください。原作を忘れて実写版を楽しむことをオススメします。

んで、感想はというと
これ邦画なの?え?日本でこれできんの?すげー!ハリウッド映画みたい!マジかよ!できんのかよ!できんならやれよ!誰だやらせねえのは!ぶっ殺すぞ、そいつ!
ってな具合です。

もう、やりたいことつめこんでる。自由自由。今までくだらん感動台詞満載のお涙頂戴"浅イイ話"ばかり作らされてきた怨みを晴らすかのように、血、血、血、血、血の嵐ですよ。
シナリオもポンポンポンポーン。伏線の無理な回収は無し。説明入れたらつまんないもん。いいでしょ?見せ場作ってんだし。これがみたいんでしょ?

そうです。これがみたかったんです。ありがとうございました。おれはカーアクションからお涙流しっぱなしでした。

じゃあ人間ドラマとしてはどうなの?メッセージ、なんだったの?

そんなの誰だってわかりきってんじゃん!アイアムアヒーローだって!

だから、それをどう見せるかなんですよ。
いいですか、最後まで諦めないでください。ヒデオがヒーローになる瞬間を。
この映画は、その瞬間を実に見事に演出してます。
それを可能にしてるのが、ヒデオの持つ散弾銃なんですよ!はっきり言って原作よりも散弾銃の存在感は強いです。
なぜかと言うと、、、
これ以上はネタバレです。

なんかライムスター宇多丸みたいな口調で興奮してしまいましたが、よく練られたシナリオだと思います。ピクサー映画のようにきちんとシーンを重ねて感動に持っていくあたり、素晴らしいです。

そして、最後に一つだけ。

ファッキンJPOPのタイアップはないぜ!
↑これが本当に嬉しかった

大川