「時間の使い方。」きっと、星のせいじゃない。 3i9uさんの映画レビュー(感想・評価)
時間の使い方。
不治の病を負う2人のラブストーリー。
そんなラブストーリーって定番物?
どうせ結末は"死"でしょ?
テーマは"生"で悲しい結末なんでしょ?
でも本作はただの定番ではない。
意外性に満ち、哲学的でいてウィットに富んだストーリーだ。
そこは流石、『(500)日のサマー』を書き上げた脚本家だけある…
ただのラブストーリー。
されどラブストーリー。
作中の彼らはとても眩しくエネルギーに満ちている。
人生って、不条理で。もがいて、苦しんで。
でも、その中で愛を掬い、精一杯を生きる。
エネルギーの大きさは本来、寿命の短さや病に邪魔されないものなのだ。
その時間。その瞬間に。
濃密なまでな生命力を迸る彼らはとても眩しい。
人生は必ず尽きるものだから。
そして忘れ去られるものだから。
なのだとしても。
だからといって何が出来るのだろう。
今この瞬間瞬間を等身大に生きるしかないのだ。
有限な時間を、いわば無限に生きる。
生き方は自由だ。この時間は今しか存在しないのだから!
もし、死を見送る側になった時は、思い出の中に生きることはしないこと。
思い出は浸かるものじゃなくて、糧にするものだから。
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0と1の間には無限の数字がある。
0.1、0.12、0.112…
0と2の間にはもっと大きな無限がある。与えられた以上の数を私は手に入れたい。
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0と1の間の小さな無限。
その中に私たちは生きている。
きっと星のせいじゃない。
最期はきっと満天の星。
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