劇場公開日 2014年9月6日

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「韓国警察特殊犯罪課監視班」監視者たち 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5韓国警察特殊犯罪課監視班

2018年4月13日
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鑑賞方法:DVD/BD

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特殊犯罪課の監視班と武装犯罪グループの攻防。
中国映画のリメイクらしいが、これまた面白い韓国サスペンス・アクション。

冒頭シーンから秀逸。
ほとんど台詞らしい台詞も無く、主人公の新人女刑事がある男を監視・追跡。
実は監視対象者は配属先の直属の上司で、これはテスト。
驚くべきはヒロインの人並み外れた記憶力、洞察力、観察力。スゲェ!
さらに驚くべきは、演じるハン・ヒョジュがとても美人さん! こんなに美人なら監視中目立ってNGだろうが、それはそれ、これはこれでよろしい。

配属された監視班は、メンバーに動物のあだ名が付けられているアットホームな雰囲気。
ヒロインも“小鹿”だったのに、何故か“小豚”に。
班長役のソル・ギョングの一見しょぼくれだが切れ者である巧演が見事。
彼らの仕事ぶりはプロフェッショナル!
そして、彼らが追う男は、要注意危険人物…。

“影”と呼ばれる武装犯罪グループのリーダー。
冷静沈着、失態を犯した部下を冷酷に粛清する。
凶悪犯で知能犯で、こちらの監視網を巧みにすり抜ける。
チョン・ウソンが悪役で存在感を放つ。

主人公たちの任務は、あくまで“監視”。刑事であっても逮捕は出来ない。
あるシーンで、一般人がチンピラに絡まれ、ある監視任務中なので助けるなどの目立つ行動は絶対NGなのだが、まだ若くて正義感あるヒロインは…。
“影”を追跡。その最中、仲間の一人が…。
警察組織に属するならば、不服であってもルールや命令は絶対。

しかし、本作はエンターテイメント。
ラスト、班長が辞する覚悟で武装グループのリーダーと対するシーンが設けられ、映画的ご都合ではあっても、やはりこうでなくちゃ!
手に汗握り息詰まるサスペンスとテンポ、アクションやユーモアも挟み、メンバーたちの絆やヒロインの成長&奮闘記など、面白味たっぷり!
これ、シリーズ化も出来そう。
見た順番が逆になってしまったが、監督がつい先日見たばかりの『MASTER マスター』のチョ・ウィソクなので面白いだろうと期待していたが、うん、はい、面白かった。
この監督は直球の娯楽派だね。

ここ最近偶々韓国映画を見る機会が重なり、どれも極上の面白さ。
ひと昔前は全国拡大公開されていた韓国映画もミニシアター公開になって久しい。
『冬ソナ』などの純愛韓流ブームが過ぎたから…なんて、どーでもいい。
毎年毎年、ミニシアターでは傑作・力作に溢れている。
ひっそり公開されるなんて勿体無さ過ぎる!
また全国公開で、こういった韓国傑作・力作が観れたら…。

近大