劇場公開日 2014年12月20日

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「一番好きなディズニー映画」ベイマックス シャイニングチキンさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0一番好きなディズニー映画

2015年1月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

萌える

2D/字幕版鑑賞。
3D苦手じゃない人は3Dのほうがオススメです。
さすがはディズニー、3D映えを意識した映像だと思います。
エンドロール最後におまけ映像あるのでご注意を!

CMでは癒し系な感じでしたが癒されるというより元気出ました。
ありがとうベイマックス!

日本のお家芸ロボットアニメとアメリカのお家芸ヒーローアニメの融合といった感じで、キャラクターや小物、背景デザイン、設定、ストーリーにいたるまでなんか心地良いです。
今までのディズニーアニメの中で一番日本アニメっぽいと思います。

洋画に出てくる日本って失笑もののことが多いですが、今作ではまったくそんなことは無いです。
むしろこの映画の世界に住みたい。
これって、日本文化を一度消化したうえで制作者さん達が新しいデザインを提示してくれているからなんですよね。
その愛情と熱意にはただただ尊敬と感謝を感じます。

キャラクターデザインも秀逸で、ベイマックスがもう本当に可愛くて可愛くて身もだえてしまいます。
うっかりベイマックスを意識してバーゲンで大き目サイズの白いタートルネック買ってしまいました。
可愛い本当に可愛い。
ベイマックス欲しいです。

あと驚いたのが主人公兄弟に色気を感じたことです。
線が細くて可愛くてかっこいい少年キャラって日本の専売特許だと思ってたのですが、んなこたー無いようです。
ベイマックスの顔も極端に記号化されたデザインで、目が2つと一本線のみでして、これもサンリオキャラなどに顕著な日本の専売特許のキャラクター表現なんですよね。

だからと言うか何と言うか、今まで見たディズニー映画の中で一番好きです。
なんかしっくりきました。
ベイマックスも一番好きなディズニーキャラになりました。
子供の頃ワクワクしながらロボットアニメを見ていた幸せな記憶と、最先端のアニメ技術がリンクして今私の心が凄いことになってます。

かつて日本が海外の文化を独自の解釈で吸収して消化し、たくさんの素晴らしい芸術を生み出してきたように、ディズニー映画も日本アニメの良いところをたくさん学んでくれているんだな、そしてこんな傑作が生まれたんだな、と思うと感慨深いです。

んで、
完全に老婆心ながら日本のアニメの未来がちょっと不安になりました。
ディズニーのように見たことがない世界をゼロからデザインしたアニメ映画って今の日本には無いような気がするんです。
あえて言うならジブリ映画でしょうが現状あんな感じですし、監督で言うなら宮崎駿と大友克洋かと思うのですが、宮崎駿は長編引退しちゃったし。。。
細田守もいますけど、ゼロから世界をデザインしてるかというとそこまで完全な創作世界じゃ無いんですよね。
別にリアルがダメという話では無く、気が付いたらイマジネーションの宝石箱や~的な映画が無くなってた、という意味です。

ディズニーの何が凄いって、デザインリソースがハンパ無い、しかも傑作な映画をコンスタントに提供できるところが凄過ぎるんですよね。
こんな映画をコンスタントに生み出すってね、なんか日本人の感覚だとワケ解んないですね。才能ある若いデザイナーなんかは皆ディズニー目指しちゃうんじゃないでしょうか?
大作作りたかったら絶対そうなりますよね。

またディズニー映画に影響を与えられるような傑作が、長編引退宣言した宮崎駿がライバル心むき出しで引退撤回するような傑作が、そんな日本アニメ映画がいつか見られたら良いなあと思いました。

なにはともあれ
ありがとうベイマックス!

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シャイニングチキン