劇場公開日 2014年12月20日

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「もう、これ以上、何も望むことはない」ベイマックス ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0もう、これ以上、何も望むことはない

2014年12月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

興奮

最近のディズニーは安心して観ていられるというか、ハズレがないというかね。これって一時期そういう部分ってピクサーが長期スパンで担っていたんですけども、今じゃあすっかりお株を取り戻したなあという感じです。『搭の上のラプンツェル』も最高だったし『シュガー・ラッシュ』も大好きだし『アナと雪の女王』なんて、もう自分が言うまでもないでしょう。ほらあの社会現象なんか見てると。
そのディズニーが次に放ったのが、この『ベイマックス』です。がしかし、しかしね。得体の知れない肥満体型ロボットが出てきて、何やら感動ぽい演出で以っての謎の予告映像が初公開された時にゃあ、それを初めて見た時にゃあ「ええ?」と、不安に思ったもんですよ。正直言って、あれだけ見て「さあ!この映画観よう!」とはならなかったもんでね(個人的にですけど)。その後で次々出てくる追加情報で「実はこれはヒーロー映画である」ということを知りまして、マーベルが原作ってことも知りましてね、それに快進撃止まらず!!!!絶好調に作品連発中!!!!のディズニーが放つのであれば、と、まあ……だったら楽しいのかも?かな?となり。いざ、さあさあ公開であります。

疑ってごめんなさい。いや最高でしたね。最高でした。はい。間違いないです。

もう、これ以上、何も望むことはないでしょ。望むとして、一体、何を望めばいいのか。文句ないですよ。うん、文句ない。
笑っちゃ泣いて、また笑って、ワクワクしてハラハラして、またまた笑って再び泣いて。この言い方じゃまるで人情映画っぽいかもですけど、れっきとしたヒーロー映画ですからね。まヒーロー映画として観ても良いし観なくても全然良いんですよ。全ての人の感性を余すことなく包み込んでくれますからね。
んー、んーそれにしてもディズニーここまで懐が深くなったんですか。アナ雪の時も新たなヒロイン像誕生で激しく感動を覚えたもんですけど、また同じことやっても仕方ないってんで、現代が舞台で今度の主役はひとりの少年。守られるお姫様、女性なんて一人も登場せず!女性も男性もみんながヒーローだ!という。
またはっちゃけた一本を届けてくれましたよ。映画館が笑いと涙で覆われる体験は何時どんな時にしても素晴らしいですね。大人になっても、勿論、子ども達にとっても。

もう一度言います。最高でした。間違いないです。

ロロ・トマシ