劇場公開日 2014年12月20日

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「ベイマックスが魅力的過ぎる」ベイマックス えのきちさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ベイマックスが魅力的過ぎる

2014年12月20日
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『ベイマックス』を鑑賞。
今冬、ディズニーが贈るロボット「ベイマックス」と兄を亡くし心を閉ざした少年「ヒロ」との交流を描く心温まる物語。

まず、ケアロボット「ベイマックス」が造形や仕草全てにおいてとんでもなく愛らしい。
上映開始15分で観客全員を虜にしてしまう。

小さい子供にとってはベイマックスの仕草を観ているだけで楽しめる。劇場ではしょっちゅう子供の笑い声が響いていた。
また、大人にとってはヒロが閉ざした心を徐々に開いていく様にしっかり感情移入して楽しむ事が出来る。
親子連れでもお互い別々の楽しみ方ができるあたりはもはやディズニーのお家芸とも言える。

ただ、ポスターや販促コメントのイメージと実際の物語は全く異なる。
ほのぼのしているのは序盤のみで、中盤以降はまさかの展開となる。
「あれ?そんな話だったの?」となるかも知れない。

また、全体的に気になった点としては、展開が早過ぎる事。と言っても展開についていけないと言う事ではなく、サービス精神旺盛で色々な要素を詰め込みすぎている為、ヒロとベイマックス以外のキャラクターを活かしきれていないのだ。実に勿体無い。

とは言え、個人的には年末年始の作品の中ではイチ押しの作品。
巷ではゆるキャラが氾濫しているが、これほどシンプルで愛らしいキャラクターは存在すまい。鈴をモチーフにしたと言われる通り、両眼を一本線で結んだだけの顔なのに、なんと表情豊かなことか。

例に漏れず、私もベイマックスの虜となってしまったようだ。
皆様にも是非劇場で彼の優しさに触れてもらいたい。

えのきち