海街diaryのレビュー・感想・評価
全505件中、341~360件目を表示
傑作。四姉妹の四季彩る幸せの1ページ。
スクリーンに数々の四姉妹のシーンが映し出される・・・、
まるで四季彩るアルバムのように。
なんてナチュラル感漂う映画なのだろう。
人物だけではない、セリフ、言い方ややり取り等の演出、街の風景まで、至るところ、自然な日常に溢れ、違和感を感じることがなかったと言っていいのではないだろうか。
映画を鑑賞している感覚ではなく、見守っていたと思う。まるで、幼いころから知っている親戚の叔父さんか従兄のお兄さんのような、そんな目線、気分になっていた。
この映画には過去の写真を含め、回送シーンなど一切ない。身内の気分にさせられているくらいだ、セリフ、表情、雰囲気で十分自然に伝わる、それが、わざとらしい説明セリフになっていない所が素晴らしい!
出番は少ないが、リリー・フランキーが、物語の終盤、食堂のおばちゃんの葬式の帰り際にすずに言うセリフが印象に残る。
「お父さんのことを話したくなったら、こそっとおいで」
痺れた。私自身、ずっとこんな思いで鑑賞していたかのようなセリフに、目頭が熱くなってしまっていた。
そして、明るく答えるすずに微笑ましく安堵感。
身内気分になってしまって、時間は、完全に忘れさせられた。
映画鑑賞で、こんな幸せなことはない。
姉妹愛ってイイ。
普段の生活の中にもそれぞれの人生が!
綾瀬はるかの演技力
ホッコリする
美人姉妹カレンダー日本代表
物足りない
優しさがじんわりと伝わってくる
ダイアリーとタイトルにあるように日記的に淡々としている。しかし人々の優しさが積み重なり感動がじわりじわりと染み入る、そんな映画だ。
いたずらに感動を謳いあげる昨今の邦画界においては数少ないタイプの映画だ。それは、こういう作風が非常にデリケートで丁寧さ誠実さが必要で、そういった演出ができる監督が少ないからかもしれない。
4姉妹の日常描写が実にイイ。久しぶりに合う親戚や親との距離感。心のわだかまりがほどけていく感覚。(映画的に誇張されていない)日常をこんなに観せてくれる映画はそうは出会えない。
キャスト全員が良かった。4姉妹はもちろん、脇役に至るまで誠実さともいえる描写が素晴らしい。
興行成績とかそんなことはどうでもよろしい。こんな素晴らしい映画が作られたことに拍手を送りたい。
ほっこりした気持ちになります
本当にあるべき姿。それを教えてくれる“家族”の物語。
【賛否両論チェック】
賛:一緒に笑ったり泣いたり怒ったり、ぶつかり合っていく中で本当の家族になっていく姿が感動的。壊れてしまった親子の絆の修復も印象的。
否:お話そのものはかなり単調で、BGMも少なめなので、興味がないと眠くなりそう。
最初は他人だったすずが、3人の情愛豊かな姉に囲まれて過ごすうちに、少しずつ家族の温かみを実感していく様子が、感動を誘います。ほんの数秒前まで大ゲンカをしていたのに、風呂場でカマドウマが出た瞬間に、相手に助けを求めたりするシーンなんか、
「家族だなぁ・・・」
と、思わず微笑んでしまいます(笑)。
しかしそれと同時に、“腹違い”という自分の存在が周りを傷つけているという罪悪感に、すずが1人苦しんでしまう姿にも、胸が痛むものがあります。そんなすずの葛藤を知り、それでもなお彼女を温かく抱きしめる幸の優しさにも、また泣けてしまいます(笑)。
物語の雰囲気そのものはかなり静かに進むので、人生の機微を知っている大人の方向けの作品といえそうです。
全505件中、341~360件目を表示