海街diaryのレビュー・感想・評価
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是枝監督の傑作です!
原作ファンのオッサンです。
一巻が出た当時から買っていた原作ファンです。細かいことを言い出せばキリがないのですが、ほぼ理想的な実写化と思います。
綾瀬はるかはシャチ姉としてはホンワカし過ぎじゃないかな?とは思ってましたが、映画を観る限り髪型がショートなら完璧ハマっていると思いました。
何より、映画の鑑賞後に原作の読後感、清涼感と少しの切なさといった感じがよく出ていてこれが一番良かった。
原作の独白を多用する形をとったら、説明過多になり過ぎてこうはならなかったと思います。
あまりに美女揃いでオッサンには眼福ですが、男性監督が撮ったものなのでそのあたり女性はどう感じるのかな、と思ったこともあり、いろいろな世代や立場の人の感想を聞いてみたいなと思いました。
ありふれた日常だが飽きない
じんわり。
原作のファンで、映画化が決定してからずっと楽しみにしてました。
鑑賞前は長女役の綾瀬はるかちゃんは、好きな女優さんだけど、幸姉とはちょっと違うかな…って思っていましたが、全然そんなことなかった。むしろ幸姉役がぴったりで、素晴らしい役者だと改めて実感しました。
他のキャストもぴったりで、よっちゃん、チカちゃんはもちろん、リリーさんとか風吹ジュンさん、樹木希林さんなどベテラン陣も流石の演技でした。何と言ってもすずちゃん!
原作のすずちゃんのまま現れた感じ。お風呂上がりの下手するとセクシーになってしまいそうなシーンも、彼女の瑞々しさ、清潔さで、とっても可愛らしいシーンになっていました。
他の役者さん達もですが、自然な演技はやっぱり是枝監督の演出ならではなのでしょう。
すーっと心に自然にストーリーが入ってきて、淡々とした日常風景なのにあっという間の2時間でした。
これを見た後は鎌倉に行きたくなりますね〜♫
現在進行形の人生
ありがとう是枝監督。
映画を観終わって一番最初に思った。「何を伝えたいのか分からない」「大きな見せ場はどこだったんだろ?」
でも、すぐにこういう考え方になってしまった自分を恥じた。よくよく考えれば“diary”じゃないか。それに、何も劇的な展開、派手なアクション、斬新な手法、ラストの衝撃を見せつけるのが映画なわけではない。ゆったりしていようとも映画は映画で、名画は名画。
今まで観た映画でここまで「キャスティング」に唸ったことはない。四姉妹はもちろんのこと、それぞれに相対する男の配役。彼女らの親世代のキャスティングまでパーフェクト。個人的にはレキシをキャスティングしたのはスタッフの妙をまざまざと見せつけられた感じがする。
とにかく良かった。是枝監督の舵の切り方が全部自分の行って欲しい方に行ってくれて嬉しかった。
例えば、すずが転校する場面。教室のシーンや他の生徒が映るシーンで「これ、後々いじめとか嫌がらせみたいな方に行くのありがちだけどそうはなって欲しくないな〜。でも行くかなぁ。」と思って観ていたが特にそうなることはなかったし、そういう感じの分岐点が何個かあったが監督はそこに余計なドラマを展開することがなかったのでとてもスッキリであった。
あと、何より「日本という国、そして日本の女性は美しい」このことを世界に伝えられだと思う。
だから、またあの奇跡の四姉妹を見るために映画館へと足を運びたい。
痺れた。
優しい記憶を呼び起こす映画
鎌倉が舞台だけど、観たらきっと誰もがふるさとをふっと思い起こすんじゃないかと思う。ふるさとがなくても、自分でも忘れていた懐かしい街とか。それは街の力であり、映画に流れる優しい空気であり、俳優陣の演技であり…いろんな魅力がそうさせるんだと思う。
(私は庭での花火のシーンで、20年くらいも前の記憶がふわっと思い起こされて、動揺した)
四姉妹は、きっと周りから見たら街で有名な美人姉妹、なんだろうけど、そういうフォーカスはなく、あくまで彼女達にとっての日常が描かれている。そして、それを切り取ったというよりは、その前後にもそれはずっと続いていくんだろう、と違和感なく思ってしまう。山場を目指して展開する話ではないからか、とにかく自然で、自然であることを追求しているんだと思うし、だからなのか、それぞれ不器用でも前向きな彼女達に、幸せを分けられるような感じ。
退屈という人もいるのかもしれないけど、いい映画だと思う。あと、長澤まさみさんが素敵。全然ファンじゃなかったけど、好きになった。また観たい。
不思議な映画
人と人の関係
心温まる映画☺︎
梅酒と父親で繋がる4人姉妹の絆
最初から最後まで、緩やかなペースの是枝作品の中では、本作は好きな作品で す。 原作を全く知らないが、原作を上手く映画に転化出来たのではないだろうか。 季節感のメリハリ。四人姉妹のキャラの違いがはっきりしていてすっきりした作 品に仕上がっている。しかし、126分は長すぎます。最後のほうは、いつエン ドロールが出るのかと思いましたが、退屈はしていない。出演者が豪華だった。 大竹さんが出てきた時は、他の女優でもよいかなと思った。男性陣、加瀬さんも 堤さんは作品の波長に合っていた。堤さんの「前に出過ぎない役回り」は良く、 最後幸と海岸で別れる去り際の場面もすっきりしていて良かった。「桜のトンネ ル」は、なぜか岩井作品を彷彿とさせる。カメラ動きに菅野よう子氏の音楽が相 乗効果となっていて「気持ち良さ」が十分伝わってきた。綾瀬さんの役の幅が広 がったと感じた。
行間を楽しむ作品
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