海街diaryのレビュー・感想・評価
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監督のしっかりとした視線が物語を宝物のように輝かせた。
4人姉妹の共同生活に
普通を超えた絆を見た。
長女:しっかり者
次女:勝手気まま
三女:縁の下に徹する
末っ子:姉達を頼りにしたい
一見、このような姉妹に見えるが
4人が生活してゆくうちに実は…
長女は一番甘えん坊
次女はやっぱり甘えん坊
三女は出来れば甘えたい
末っ子はしっかり者
そんな姉妹に見えてくる。
物語は家を出て行った母のこと、
不倫や将来、周囲の人達との交流、
大きな事件はほぼ無いに等しいが、
毎日流れてゆく普通の時間に嫌味はない。
それぞれの視線に思いやりがある。
結局、姉妹はそれぞれが前を向き、
少しずつ成長してゆくのだろう、
そう感じさせて終わる。
それが、とても爽やかだった。
※
テレビの録画‼️❓
何度目かの鑑賞。
贅沢なキャスト、四姉妹の内、夏帆が引き立て役で、夏帆が話すところで、長澤まさみにピント、ワロタ、サイレントでは名演技なのに。
絵が凄い、坂口健太郎と長澤まさみのラブシーン❤️、綾瀬はるかと堤真一が不倫恋人、四姉妹の母が大竹しのぶで祖母が樹木希林。
長澤まさみの上司が加瀬亮、広瀬すずのサツカー指導が鈴木亮平、あげればきりがない。
場面を観てるだけで素晴らしい、けど、ストーリーは思い出せない、良い風景でした。
不自然過ぎる程自然な演技の封印
言葉遣いと笑顔と話題とパーソナルスペースで心の距離を描ききっている。普通は視線の先を映しそうなところをひたすら表情と背中を追うカットを重ねる様式美がとてもステキでした。是枝監督独特の不自然過ぎるほど自然な演技が無いのがちょっと寂しいかな。
昭和的雰囲気
何か昭和の小津安二郎的で見入ってしまった。リアリズムに走り過ぎる事なく、安心してこの世界(是枝的?)に浸り切ることができ、何とも幸せな気分になれた。
4姉妹といい、脇役も含めて尖り過ぎない演技にも好感が持てる。
花火のシーンに蚊取線香を置かなかったのがちょっと残念。ベープだったらパロディ効いて面白かったかも!
綾瀬はるかの あの一言
「一緒に暮らそう」。
とてつもない一言を綾瀬はるかに言わせる台本。
そして広瀬すずは同居人となる。
是枝裕和の映画作りの核は絶えずこの一言「一緒に暮らす」にあるのだとわかる。
鑑賞からもう何年も経つのだけれど、研がれて精米されて、綾瀬はるかのあの声だけが僕の耳に残る。
異なる個性の女優達をそれぞれ見事に輝かせる是枝監督は凄い
是枝裕和 監督による2015年製作の日本映画。配給:東宝、ギャガ。
4人の姉妹愛というか、家族愛というか、大きな事件がある訳では無いが、何気ない日常を淡々と丁寧に描いていながらも、キラキラとした掛け替えのないものを感じさせる素晴らしい映画であった。
姉妹を演じた綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず、個性が大きく異なるが、それぞれがとても魅力的であった。特に、是枝監督の演出力のなせる技か、16〜17歳の広瀬すずの演技が実にナチュラルで魅せられてしまった。サッカー・シーンもとても様になっていて感心させられた(サッカーのコーチを付けられて練習したらしい)。
そして,舞台となった鎌倉も海と山が共存し、姉妹が住む古い家や食堂を含めて、とても良い絵になっていた。何処か儚げな食堂のおばさん風吹ジュンも印象に残った。
こういう映画を脚本も兼ねて創ってくる是枝監督の才能に、あらためて感服・感動させられた。ホント良い監督だ。
監督是枝裕和、原作吉田秋生(漫画海街diary)、脚本是枝裕和、製作石原隆、 都築伸一郎 、市川南 、依田巽、エグゼクティブプロデューサー小川泰 、大村信、 上田太地、 小竹里美、プロデューサー松崎薫、 田口聖、アソシエイトプロデューサー西原恵。
撮影瀧本幹也、照明藤井稔恭、録音弦巻裕、美術三ツ松けいこ、装飾松尾文子、衣装デザイン伊藤佐智子、ヘアメイクデザイン勇見勝彦、編集是枝裕和、音楽菅野よう子、音響効果岡瀬晶彦、キャスティング田端利江、助監督兼重淳、 遠藤薫、スクリプター矢野千鳥、制作担当熊谷悠、ラインプロデューサー熊谷喜一。
綾瀬はるか香田幸、長澤まさみ香田佳乃、夏帆香田千佳、広瀬すず浅野すず、加瀬亮坂下美海、鈴木亮平井上泰之、池田貴史浜田三蔵、坂口健太郎藤井朋章、前田旺志郎尾崎風太、キムラ緑子高野日出子、樹木希林菊池史代、リリー・フランキー福田仙一、風吹ジュン二ノ宮さち子、堤真一椎名和也、大竹しのぶ佐々木都、中村優子すずの義母、清水一彰、平田薫、
野村麻純、関ファイト、三上紗弥、原扶貴子、野中隆光、斎藤加奈子、きむらゆき、安宅陽子、小倉一郎。
自然と不自然を行き来する演技・物語
観たかった映画だが、なぜか気が乗らずに5年以上もズルズル先延ばしにしてしまった作品。
主演女優4人とも好きな方たち。
話のテーマは「家族のリアル」と思う。
家庭の環境は違えども、誰が観ても共感する部分や考えさせられるところがあるはず。
嫌なところがありつつ、やっぱり家族としての繋がりがあって、愛し愛されることを望んでいる。
冒頭の「あれ」という言葉に始まり、登場人物の言動やクセを使いながら、家族のつながりがうまく表現されている。
血のつながりだけじゃなく、共に過ごした時間の中で似てくるのが家族と思う。
少し抜けた母を助けようとしっかりものを演じる長女、そんな長女に対抗するように感情的に行動する次女、そんな2人のバランスを取るように楽しく振る舞う三女。
そして、そこへ仲間入りするも心の内は明かせず後ろめたさを感じる四女。
みんなが、それぞれに胸の内に思いを抱えつつ、互いのことを考えている。
そういう心情が演技に織り交ぜられていて、「こういうところが家族だよな」と、ある種のあるあるを目の当たりにできる。
「家族ってこういうもんだよね」という理想的、物語的な「自然」と、「家族なのにそんなことないだろ」というぱっと見では反論してしまう「不自然」
ただ、それらが混ざったものが「家族のリアル」なんだと観た後に思う。
家族について、幸せについて、自分の中にある思いをふと気づかせてくれる作品。
4姉妹の日常を静かに淡々と描いていく
鎌倉の一軒家で暮らす3姉妹が、15年前に失踪した父親の死によって、腹違いの妹を引き取り、本当の家族になるまでの物語。
律儀な長女、男にだらしない次女、マイペースな三女、健気な四女。4姉妹のキャラが明確で存在感がある。特に、長女役綾瀬はるかと次女役長澤まさみは、演技とは思えない程のハマリ役。
大事件は起きないが、日常の些細な出来事を丁寧に積み重ねて描いており、四姉妹其々の家族への思いが心に深く浸透してくる。
カンヌ映画祭出品、人気女優共演等、華やかな話題とは裏腹に、派手さはないが観終わって心温まる作品。
サッカー経験がないというのが信じられない
私は女子サッカーのファンであるので、すずちゃんがサッカーやるシーンを見て思った「どっかのユースに入っていたのかな」って。そしたらサッカー経験ゼロだという。素晴らしい運動神経だ。もし本当にユースに入っていたら今頃日本代表だったに違いない。女子サッカー人気は今の100倍はあっただろう。
さて、映画のレビュー。この映画は20分で終わってしまっている。そこのところが一番良いシーンでその後はずっと蛇足のように感じた。それでもこの20分だけでも見る価値があるので3.5点とした。この20分、私は泣いてしまった。たったの20分でこれだけの感動を生み出せたのは役者の力もあるだろう、演出の影響力もあるだろう・・しかし何と言ってもその写真の美しさにあったと思う。この映画はフィルム写真で撮られていて写真がとても美しい。特に主人公たちの住む家の中の風景がとても美しい。このような美術的な美しさが深層心理に与える影響、感動につながる影響というものは計り知れないものがあると思う。そのフィルムの力によって最短で最高の感動シーンにたった20分でたどり着けた。
だから映画監督には映画をフィルムで撮ってほしい。それから写真ファンにも写真をフィルムで撮って欲しい。
美しい4姉妹
2015年。監督:是枝裕和。原作:吉田秋生。
6年前にこの映画を見たときには、この映画はいったい何を言おうとしているのか、
とても不思議でした。
見る私が未熟だったと今、思います。
家族(妻やこども)を捨てて別の女性と暮らす・・・
夫が自分を捨てたから、妻の自分も他所の男性のところへ出奔する、
こどもを捨てて・・・
そうすると残された家族は苦労しますね。
父親にも母親にも捨てられた姉妹がいます。
長女・幸(綾瀬はるか)次女・佳乃(長澤まさみ)三女・千佳(夏帆)
今は成人して自活している3人は日々元気に過ごしていますが・・・。
この映画はとても葬儀と法事の多い映画です。
美人3人姉妹の喪服姿が3回も見れるのです。
始まってすぐに15年以上生き別れの父親の葬儀が山形であります。
父親は異母妹すず(広瀬すず)を残していました。
すずは母親を既に亡くし、この度は父親まで亡くして孤児になります。
帰りの汽車に乗る直前に、幸は言います。
「すずちゃん、良かったら鎌倉に来ない?一緒に暮らそう」
すずは自分たちの父親を看病して看取った・・・幸にはすずへの感謝があったのでしょう。
山形ですずは他人に生活の面倒をみて貰うことになる。
幸には不憫でならなかったのでしょう。
鎌倉の古い大きな家。
本当に古い・・・これは修繕費が嵩みそう、柱は朽ちて倒れてこないんだろうか?
心配になります。
でも幸は庭の梅の木になった梅で祖母の代からの梅酒を絶やさず作っています。
幸の生き方が見事です。
父親と母親(大竹しのぶ)に捨てられた妹たちを、キチンと育て上げようとしている。
そして引き取ったすずも責任持って育てるつもりです。
まったりした時間の流れる映画です。
特に劇的なことも起こりません。
でも家族がバラバラに成ったことによる傷を修復した幸は、異母妹すずとともに、
新しい家族と絆を見つけたのでしょう。
綾瀬はるかの地味めでしっかり者の看護師さん。
長澤まさみの伸びやかな手足と奔放な性格。
喪服でも黒ソックスと、どこかパンクな夏帆。
そしてデビュー作とは思えないほど落ち着いた広瀬すず。
透明感が際立ちますね。
四人姉妹役の女優たちが全員主演クラスに成長。
是枝裕和監督の眼力は確かですね。
なんか良い空気
しっかり役の綾瀬はるか、自由奔放な長澤まさみ、バランスの夏帆、そこに広瀬すずという豪華版をようやく鑑賞。鎌倉の街並みを舞台に何か良い空気が流れている作品。重い話もあるし、上手くいかないこともあるが、この空気感は何なのか・・・。やっぱり兄弟姉妹の関係性が醸し出すものなのか。こういう複雑な関係をうまくストーリーにまとめる、さすがは是枝監督。そして、母親との関係性が変化していくところが特に感動し、ほんとに良かったなぁ・・と。是枝監督の終わり方はやっぱりなんか好き。
観ていると落ち着いた気持ちになれる。 自然の流れの中で、家族に生じ...
観ていると落ち着いた気持ちになれる。
自然の流れの中で、家族に生じる波やそれぞれの心の変化をすごく丁寧に描いているなぁって思った。
お互いを支え思いやる心だったり、死を前にして綺麗なものを綺麗に思えるという心だったり、ぐっとくるシーンや台詞を多々。
鎌倉の情景や四季を描いているのもよかった。鎌倉に行きたくなる。
キャストも豪華で、四姉妹の雰囲気も温かく良かったです。
三姉妹も樹木希林さんも素晴らしい
「死ぬ直前、何を想うか」ってすごい考えさせられる。
家族といたくなる映画。夏の前にまたみたい。
樹木希林、綾瀬はるか、長澤まさみ、すごいよかった。
ストーリー 92点
配役 98点
音楽・映像 90点
全体 92点
いろんな家族の在り方
ベイビー・ブローカーを観る前にと、遅ればせながら鑑賞。是枝監督は、家族というコミュニティが、旧来のそれとは形を変えても、人々の根底に否応なく存在してしまう、そのどうしようもなさを描き続けているように思う。
この4姉妹も、そんな家族に葛藤しながらも、常に優しさを忘れず、丁寧に生き、丁寧に暮らしている。
本作は、静かな日常の中にも、それぞれの登場人物の心情の揺らぎがしっかりと描かれていて、心に響きました。
そして女優さん達がとにかく美しくて、それぞれに凛としていて、なんだか背筋が伸びました。
素敵な映画でした。
四姉妹の絆と鎌倉の自然美
この作品は鎌倉で過ごす三姉妹のもとに15年以上会っていない父親の訃報が届くところから始まります。
その父親には中学1年生の異母妹、浅野すず(広瀬すず)がおり、既に母を亡くして父の再々婚相手と暮らしていたすずは長女(綾瀬はるか)の提案で三姉妹と鎌倉で暮らすこととなります。三姉妹のもとに四女として迎え入れられたすず。四姉妹として楽しい日々を過ごしていく中で、長女、次女、三女、すずの4人それぞれの恋愛模様や生活や環境も変わっていきます。
本当の姉妹のように暮らしていく四姉妹の絆が素敵な作品でした。
美人姉妹×鎌倉の海×ハートフル
面白かったです。
美人四姉妹だけでなく、
全体的にキャストが豪華!
綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずの四姉妹キャストは奇跡でしょ。
それぞれが主役級
サッカーチームに例えるなら、各国のエース級選手を集めたレアル•マドリード。
綾瀬はるかと長澤まさみの姉妹喧嘩は贅沢でしょ。
そして、広瀬すずはサッカーが上手い笑
これに驚いた笑
走るフォームも綺麗。
ストーリーは複雑な家庭でお互いに成長するが、
腹違いの姉妹でも絆を深めていく。
良い関係だよね。
鎌倉のロケーションも良い。
姉妹が暮らす大きな古民家も良い。
年寄りが古民家に住んでてもただの古民家だけど、
美人が住むと古民家もお洒落にうつる!
映画には地域愛がある。
地元の少年団、食堂、カフェ、スポーツ用品店、地銀、、、
映画全体を通して伝わるメッセージとして、
幸せはどこか遠くにあるものじゃなくて、
身近にあったり、日常にあるものに気づくこと
それが何気なく描かれていたと思います。
優しい映画でした。
映画には一秒も出てこないけど、
姉妹の亡くなったお父さんはどうやら優しい人だったそうです。
以上
葬式ばかりやっている。低予算映画なのだから、キャスト変えれば人件費、もっと浮くのに。
アイドル映画。
しかし、脇役も主役も旧国営放送や、CMに出ている俳優ばかり。露出頻度が高いうえ、同じ様な役ばかり当てられるから、固定概念がついてしまい、演技力が発揮されていない。
例えば、カワイイ顔した俳優は良い人としての演技しかしていない。
この映画の感想を申せば、生ぬるいブルジョワジーな話だと思った。
また、
母親らしき人が登場して、それが誰かわからなかったが、途中で誰だか分かり、やっばり、日本は俳優不足ではと感じた。演出も演技も脚本も新鮮味が全く無い。
主役が幼く見えて、旧国営放送の『中学生日○』を思い出した。このシリーズは大変に面白かったと記憶する。あそこに出ていた俳優は今どうしているんだろう。
追伸 音楽はマーラーの5番アダージョではないね。まぁ、最後、砂浜のシーンだから、リスペクトしてるのかなぁ。
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