「現代版の「細雪」、日本を代表する映画」海街diary 松村 訓明(まつむら のりあき)さんの映画レビュー(感想・評価)
現代版の「細雪」、日本を代表する映画
素晴らしいの一言。
ストーリーは、四姉妹の日常を織りなす物語です。また、それぞれの姉妹に気になる男性がいて、その距離感も楽しめます。
四姉妹というと、日本では、有名な小説「細雪」があります。細雪と相違する点は、
細雪⇒四姉妹のうち、長女および次女が嫁いでいる。
海街diary⇒四姉妹すべて独身。
細雪⇒四姉妹の親は、同じ。
海街diary⇒四姉妹のうち、四女のみが腹違いの子。
出演者で言えば、
長女でしっかり者で看護師をしている綾瀬はるか
次女で銀行員をしている長澤まさみ
三女でスポーツショップ勤務の夏帆
四女で中学生の広瀬すず
また、他には、くせのあるお母さん役で大竹しのぶ
喫茶店のマスター役でリリーフランキー
が出演しています。
演技では、しっかり者の綾瀬はるかの演技(セリフ)も味があったのですが、素晴らしかったのは、長澤まさみが発しているオーラでした。長澤まさみの映画を観たのは、「世界の中心で、愛を叫ぶ」以来です。その映画は、私の地元(香川県)でもロケがありましたので、私も観ましたが、それから長澤さんも大人の女性に変身したと思いました。また、リリーフランキーは、いつ見てもいぶし銀のような演技を見せてくれます。「そして父になる」でのお父さん役でも、子煩悩で優しいお父さんの演技を見せてくれていました。
二つ、個人的に気づいたことがあります。一つは、四女を引き取る、といったようなことは、経済的な問題も絡むので、手に職を持ちしっかりと稼いでいる女性でないと難しいこと。二つ目は、治安が良いことが必要だということ。治安が良くないと、女性4人だけで暮らすということは危険だと思いましたので、治安の良い国、日本で良かったと思いました。
今回の映画、「海街diary」は、日本を代表する邦画であると言っても決して過言ではないと思います。みなさん、素晴らしい映画ですので時間があれば、ご覧になってください。
ありがとうございました。