「ノスタルジックな気分になる家族のお話」海街diary TSさんの映画レビュー(感想・評価)
ノスタルジックな気分になる家族のお話
観ようと思って見逃した映画を観るシリーズを最近やってます(Netflixで鑑賞)。
静かな流れの中で、鎌倉で暮らす4姉妹の心模様が描かれる。美女大共演、そして広瀬すずの愛らしさに目を奪われる作品だが・・・。
初めから最後まで、ずっと懐かしいものを観ている感じがした。田舎の駅(電車じゃなくて汽車)、古い一軒家、街を見下ろす丘、梅酒、柱の傷、食堂・・・。自分が育ってきた環境に近いものがずっと画面に映り続けるものだから。
同じ感覚を抱いた人はいないだろうか。これは、懐かしい日本の家族の物語のように感じる。小津安二郎的な世界観というか。
親子関係に複雑な事情がある姉妹が、ほんとうの家族になっていく様子を、それぞれの日常と心情をマイルドに織り交ぜながら描いていく。是枝監督の作品は、「そして父になる」と「万引き家族」しか観たことがないのだが、家族というものにこだわりがあるのかもしれない。血のつながりが薄くても、繋がっていなくても、家族になれるという考えがあるのかもしれない。
ラスト近く、幸が柱にすずの背丈を書き込むシーンはとても印象的。ああ、これですずもほんとうの姉妹になったなと。憎い演出。
綾瀬はるかも、長澤まさみも好きな女優だが、個人的には千佳を演じる夏帆が気に入りました。とてもナチュラルで。
脇役にも自分が好きな堤真一、リリー・フランキー、風吹ジュン、レキシ(池田貴史)が登場していてうれしい。
あたたかく、ちょっと郷愁を誘う映画だった。
たくさんの共感をいただき、ありがとうございます。
鮮烈という言葉がありますが、この映画の広瀬すずさん(特に、自転車の後部座席に乗って両手を上げていたシーン…確かありましたよね?)以上に当てはまるシーンは見たことがありません。
今晩は😃
私は当然の如く、吉田さんの漫画は全て読んでおり、当時是枝裕和監督の手腕は認識しつつも、大丈夫かな、と思いながら劇場で鑑賞しましたが、最初のショットで、これは是枝裕和監督の色に染まった作品だなと思い、楽しく鑑賞しました。桜舞い散る中で自転車で疾走するシーンは原作でもありましたが、美しいシーンでしたね。では。返信は不要ですよ。