「優しい」海街diary Ryoさんの映画レビュー(感想・評価)
優しい
欧米の映画のように激しい感情をぶつけるのではなくて、日本的に抑制されたなだらかな感情の起伏が美しかった。優しい幸せさ。2015年のイチオシでした。
他の方がいろいろ美点を指摘されているので、それは繰り返しません。ただ、音楽も素晴らしかったことに触れます。やはりいちばん印象に残るのは映画全体の主題曲です。その冒頭の部分はマーラーの交響曲五番の緩徐楽章を「編曲」というか「翻案」したものでしょうが、海街diaryにふさわしく、マーラーのように世紀末的耽美ではなくて、優しさと憧れに満ちた、柔らかな明るさを感じさせる曲です。
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