「匂い立つ」海街diary まるcoxさんの映画レビュー(感想・評価)
匂い立つ
四季が、人が、距離が、匂い立つ作品。
葬式の後のお線香の匂いが
冬の朝の白い吐息が、
人の記憶と思い出と、
カレーの匂いと、
etc。
言葉にしてしまうのにはもったいないくらい程に美しい、風景や佇まいや豊かな表情やあたたかいものや人間らしさが描かれていて、見た後に、個人的にはこれでもかというくらい幸福な気分になりました。
こんな風な幸福な気持ちになれたのは、お葬式、鎌倉の高台から海が見えること、梅酒をつくるなど、そうゆうこの国にあるものを少しづつ経験していたからかもしれません。この作品を見て日本で生活していることの幸せを感じました。
そして、監督の懐の深さというか、見ているものの確かさというか、をあらためて感じました。そして、作品そのものが独立していて、関わったスタッフと出演者の人達によって、その瞬間の最高のものが生まれたんだなぁと思います。
これは、なんか、みんな嫉妬しちゃうくらいの作品だよな〜としみじみ思います。
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