劇場公開日 2015年2月28日

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「この映画、このグルメ、星4っつ~!」シェフ 三ツ星フードトラック始めました 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0この映画、このグルメ、星4っつ~!

2015年6月27日
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鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

幸せ

一流レストランのシェフ、カールは、自分の料理を酷評した評論家にブチギレした姿がSNSの動画で流れ、クビに。別れた家族の計らいで誘われたマイアミ旅行で食べたキューバ・サンドイッチに魅せられ、フードトラックによる米国横断移動販売を始める…。

「アイアンマン」の監督ジョン・ファヴローが、主演・監督・製作・脚本の4役を兼任、「~3」を断ってまで作りたかったというハートフル・ロードムービー。
バツイチ、無職の中年男の人生再出発物語を、笑いと温かい感動を織り交ぜ、テンポ良く描いた、食べやすく喉越し良い良作!
よほどのひねくれ者でない限り、本作を貶す人は居ないだろう。

雇われシェフ時代は職人気質と言うかこだわりが強すぎて取っ付き難かった主人公が、移動販売を始めてからイキイキとするのが印象的。
規模とか立場とか関係ない。心から自分が好きな事、やりたい事をやれば自然と笑顔になる。
この主人公の姿に、「アイアンマン3」を蹴ってまで本作を作りたかったファヴロー自身がダブった。
また、旅を通じて距離があった息子と交流を深めていくエピソードが、隠れメインディッシュ。

スパイスとなっているのが、SNS。
SNSによって人生どん底になり、SNSによって人生また花開く構成がユニーク。
SNSへの皮肉を込めつつ、巧みな使い方もあり、あからさまなSNS批判になってない現代的センスも好感。

ファヴローと息子役の好演は勿論、陽気な友人役ジョン・レグイザモが好助演。持つべきものは友だね!
“アイアンマン”や“ブラック・ウィドウ”がゲスト出演、ファヴローの人柄を感じる。

数々のB級グルメが美味しそう。
レストランのA級グルメは食欲そそられなかったのに、B級グルメの方が食べたくなってしまうのだから困ったものだ(笑)
ノリのいいラテン音楽も最高。

ちょっと話が出来過ぎだったり、フードトラックが魅力的だったのに結局最後はそうなるのかと個人的に腑に落ちなかったりもあったが、満腹、ご馳走さま。
この映画、このグルメ、星4っつ~!

近大
りかさんのコメント
2023年12月9日

色々と詳しく教えていただきましてありがとうございました😊

りか
bionさんのコメント
2020年5月6日

アイアンマンの監督がこんなステキな映画を作ってたんですね。
ロバート・ダウニー・Jrのスノッブな役には笑いました。

bion