「不満をもちながらも留まり続けるか、思い切って変えるか」シェフ 三ツ星フードトラック始めました momokichiさんの映画レビュー(感想・評価)
不満をもちながらも留まり続けるか、思い切って変えるか
オーナーの意見も間違っているとは思えない。むしろストンと腹落ちした。
「ストーンズのライブでサティスファクションを演らなかったら観客は満足するか?」
「レストランに通ってきてくれているのは評論家だけじゃない。10年以上の常連たちがいるんだ。みんな定番の味を求めているんだ。」
「芸術家を気取りたいなら他所でやってくれ。」
いや、まったくその通り。
「どうしてやりたいことができないんだ!」と憤るだけのシェフが幼く見えてしまった。
やりたいことと、求められていること。
普通の会社員でもこの狭間で悩むことってある。創造的な仕事ならなおさらだろう。
雇ってくれるレストランを早く探そうとするカールに、恋人でソムリエのモリーが言う。
「どこの店にもリーバ(辞めたレストランのオーナー)はいるわ。貴方はここでずっと不満だったでしょ?次のステージへ進む時よ。」
雇い人では幸せになれない人や時ってある。才能と熱意あふれる人ならなおさら。
こういう人は新しいレストランや会社に移ってもダメなのよね。働き方をかえなきゃ。雇用されるんじゃなく自営よ!
その人にあった働き方をすることが幸せになる近道。キッチンカーで最高の笑顔をしているカールをみて強くそう思った。
カールは一歩踏み出すきっかけをくれた評論家の歯に衣きせぬレビューに感謝しないと!
※しかし、カールの元妻といい、ソムリエの恋人といい、なんでこんなにめちゃくちゃいい女なんだ?どちらも外観だけでなく、中身も素敵!
※ダスティン・ホフマンとロバート・ダウニーjr、スカーレット・ヨハンソンがでてきたのにはびっくらこいた。なんなのこの映画?
※「キッチンカーを盗まれる」「キューバサンドの人気が誹謗中傷で急落」「相棒に持ち逃げされる」なんてまったく起こりません!特に中盤からはもう平和一色。安心して観てください。
共感とコメントをありがとうございました。
私もmomokichiさんのレビューに腹落ちしまくりでした。
>「やりたいことと、求められていること。」
本当にその通り。この映画のラストみたいに、共感できるオーナーを見つけるか、自主独立ですよね。
最初のレストランでも、定番と新メニューととの二本立ては難しいのかな?かなり凝った料理だから、定番コースだけなのかな?そういう交渉もなく、いきなりは、本当に「幼く見えてしまった。」ですね。
>「しかし、カールの元妻といい、ソムリエの恋人といい、なんでこんなにめちゃくちゃいい女なんだ?」
胃袋つかまれたのかしら?ソムリエの恋人の方はそんな描写でした。
>「ロバート・ダウニーjr、スカーレット・ヨハンソン」さんたちは
『アベンジャーズ』シリーズつながりと、どなたかのレビューで読みました。
>「ダスティン・ホフマン」氏は、
私もびっくりしました。見間違い化と、3度見して、エンディングや映画情報をチェックしてしまいました(笑)。
>「中盤からはもう平和一色」
確かに。でも私は初見では、momokichiさんが心配されたようなことが起こるのか、マーティンの裏切りはないだろうと思いましたが、喧嘩くらいはするか、また、元妻やパーシーとの関係がどうなるのか、元雇い主に意趣返しするのかとか、ハラハラしながら、爆笑しながら、踊りながら見ていました。
>「(偏狭な愛は困ったものですが。)」
気を付けます。
とともに、momokichiさんのレビューを楽しみにしています。