劇場公開日 2015年2月28日

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「おいしくいただきました、見て元気をもらえる映画でしたね」シェフ 三ツ星フードトラック始めました スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0おいしくいただきました、見て元気をもらえる映画でしたね

2017年10月10日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

幸せ

おいしい料理とご機嫌なラテン音楽をバックに、家族の絆再生や友情がしっかり描かれているとなれば、それは見る側の心も満たされない訳がないってもので、まあ見ていてお腹は相当空きましたが、心は満腹になれた作品でした。
それにしてもまあ高級コース料理も勿論おいしそうでしたけど、やっぱりあのキューバサンドがかなりそそられたなぁ、思い返しただけでもよだれが出てくる、何気なく作った料理とか、身近に感じれるものほどおいしそうに映りましたね。
フードトラックと言うのがまた庶民的で良かったです、私もフードトラックで何か販売しているとついつい買いたくなるタイプなので、尚更好ポイントでした、だけに・・・出来過ぎのラストは逆に個人的にはマイナス作用でしたが、でもまあ基本的には大いに楽しめた作品でしたよ。

監督も脚本も主演もこなしたジョン・ファブロー監督と言えば、最近では「アイアンマン」のイメージが色濃く残っていますが、本当にやりたい映画はやはりこう言う映画なんでしょうね。
本作の主人公とファブロー監督自身の生き様が妙にタブって見えました、演じたのが監督自身だったから尚更そう見えましたよね。
しかし見た目はアレですが、演技は上手いと言うか味があって、思いっ切り感情移入させられました。
でも見た目はアレなのに、元妻(ソフィア・ベルガラ)が超絶美人で、愛人?もスカーレット・ヨハンソンだったのは、ご愛嬌では済まされないレベルの職権乱用だった気も!

それから本作におけるSNSの描き方も秀逸でしたね。
ただ悪い面を描くだけでなく、良い点も描いていたのが素晴らしかったと思いました。
現代社会では切っても切り離せないアイテムだけに、その描き方に思わず感心させられた作品でしたよ。
使い方を間違うとエライことになるのがSNSですが、使い方次第では人生に幸福をもたらしてくれるのもまたSNSだと。
ただ批評家云々のくだりでは、私も好き放題作り手の気持ちも考えないで映画の感想垂れ流しにしているので、そこは大いに反省させられました・・・とは言え、辞めませんけどね、まあ所詮素人の戯言ですから・・・。

しかしまあ、息子役の子が健気で可愛かったですねぇ。
お父さんとの距離感が少しづつ縮まっていく様子には、素直に感動させられました。
子供が求めていることって何なんだろうかと、世のお父さんは大いに考えさせられた作品だったのではないでしょうか。
それとジョン・レグイザモがホントいい味出してたなぁ、友情が何気にいいスパイスとなっていたフードムービーでしたね。
それにしても、これまでの人脈からなのか出演陣が結構豪華だったなぁ。

スペランカー