at Home アットホームのレビュー・感想・評価
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こんな映画ががあったんだ
TUTAYAで4本目を探してこのDVDを借りました。
こんな映画があったんだ。
でもこんな少年、こんな青年、こんな少女、いるんだろうな。昨今のニュースを聞くと。
泣きながら観ました。自分の恵まれた環境が申し訳ないとも思いました。
血の繋がりは無くても、愛情に満ち溢れた家族。血が繋がっていても、バ...
血の繋がりは無くても、愛情に満ち溢れた家族。血が繋がっていても、バラバラな気持ちの家族より、家族らしい
演技派の俳優達の物語に、音楽が華を添え、最後は、笑顔になれる、ハートフルドラマ
呪縛を、解き放つ
「未来予想図 アイシテルのサイン」を監督した蝶野博監督が、「真夜中の5分前」「ストレイヤーズ・クロニクル」などが立て続けに映画化され注目を集める本多孝好の原作、竹野内豊主演で描く、群像劇。
映画に限らず、小説、演劇など「ストーリー」好きの多くの人間には、どうやら共通のセオリーがあるようだ。それは簡潔、「物語は、開始5分で善し悪しが分かるものさ」というもの。日本を代表する文豪、池波正太郎も映画を語るエッセイでこう断言する。「だいたい開始数分で良し悪しは分かるものですよ。分かる人はね」
その真意は人それぞれだろう。だが、その一つには物語りの暗黙のルールがある。「観客をスタートから引き摺り込むために、簡潔に、円滑に人物相関図を冒頭にねじ込む。そこから、本当の演出を始めよう」という王道。物語に慣れ親しんだ者は、自然とその王道に則って世界を把握し、ドラマを予測し、2時間弱の演出に寄り添っていく。
もちろん、その「物語」を支配してきたルールを否定する気はない。むしろ、現代の映画はこの道筋を通らないと、違和感を観客に与えるという一面もある。それは戦略であり、ビジネスの結果だ。
この「呪縛」が幅を利かせる時代にあって、本作は明らかに異色である。時間軸を巧みに操作しながら、竹野内、松雪を軸とした主要な登場人物達の相関図を意図的に、冒頭から曖昧にしている。「家族・・なんだろうな」程度の観客の予測を可能にさせる塩梅で、違和感に満ちた人間の集まりのぎこちなさを強調させ、ある「事件」の発生、顛末へとぼんやりと突き進む。
これは、演出の稚拙さによるものではないだろう。「これが、愛にあふれた家族だ。人の温かさなのだ」と行政広報のようなメッセージが陳腐であることを無自覚に知ってしまった現代人には、むしろこの「ぼんやり」したつながりこそが、家族の「リアル」に直結してしまった。作り手はこの変化を敏感に捉え、的確に提示した結果として受け止めるべきだろう。
が、この秀逸な現代人気質の提示を経た、「偽物家族」作成のプロセスがなんともいただけない。一人一人のいたたまれない事情を畳みかけるように描写するのは致し方ないが、それがまだまだ発展途上の役者を含めたキャストによる短編劇の寄せ集めを、さらに寄せ集めたような連帯感の断絶が続き、「事件」の衝撃、不可思議を完全に消滅させてしまう。言うなれば、物語が真っ二つに分かれてしまったような、疎外感。
浮遊感に満ちた時間軸の物語を得意とする本多原作作品としては、見事にこの作家の本質を捉えた一本として評価すべきだろう。(本作の曖昧な人間関係が心地よい貴方は、ぜひ「真夜中の5分前」も併せて御覧いただきたい)だが、一本の映画として満ち足りた充足感があるかといえば、旬の若手を十分に活かしきれていない組み立て方、余りに美しさを捨てすぎた松雪の使い方など、改善の余地が大いにあると言わざるを得ないだろう。
現代の「物語」が雁字搦めとなった「呪縛」からの解放を目論んだような演出が光る、特異な一本。作り手の今後の発奮に期待したい。
ほんものとは
寄せ集めでも、偽物でも、不完全でも、中心には愛があった。傷を共有することで、人は優しくなれ、強くなれるのかなと思った。温かな家族には笑顔のただいまとおかえりがあって、そこに血のつながりなんて関係ないんだなぁ。
良きかな。
うん。うん。良かった。
血のつながりはない。
1人1人は半人前で、いわゆる弱い者。
それぞれ暗い過去を背負いながら、支えあい生きていく。
家族にとって大切なもの、考えさせられました。
お父さん、かっこいい。
大黒柱、良い言葉ですね。
ただ、少し、展開が早すぎたかな、と思いました。
少し、詰め込みすぎ。
1つ1つの台詞、出来事をもっと丁寧に、描いて欲しかった。
本多孝好氏の小説が原作ということが、伝わってきた映画でした。 デジ...
本多孝好氏の小説が原作ということが、伝わってきた映画でした。
デジタルっぽくない映像。
最後に心温まるストーリー。
どれだけ自然に振る舞えるかが大切、という言葉には共感しかねるけれど、血のつながりのない家族は成立するんだと思います。
何を話しても大丈夫だと思える、自分も受け入れられる、そんな自分の居場所…
おかえり、ただいまって、いいですね。
良かったです。
昨晩、レイトショーで映画「at Home」を観て来ました。
前情報も無く普通の家族の物語だと思っていたので観るつもりも無かったのですが、好きな芸人のプチ鹿嶋さんが、映画をご覧になって良かったと誉めていたので、鹿嶋さんが薦めるならと急に気になり出して観て来ました。
映画は、本多孝好さんの短編小説が原作で、勿論、普通の家族の物語ではなく、ある事情を抱えた他人の集まりの疑似家族の物語で、本当の家族より絆が深く感動しました。
お客さんの入りは悪かったですが、スルーせず観て良かったです。
家族ってなんだろう。心に響く人間ドラマ。
【賛否両論チェック】
賛:初めて愛を知った他人同士の家族が、少しずつ本物の家族になっていく様子が感動を誘う。
否:思いのほか、DV等の暴力シーンが多いので、苦手な人には向かない。
赤の他人同士が、ある日突然家族になる。一見すると非常に難しいテーマですが、実の家族から愛されることのなかった登場人物達が、初めて家族の愛を知り、笑顔を取り戻していく様子に、思わず胸を打たれます。“空き巣”という、決して褒められる仕事ではない主人公もまた、少しずつ家族を想う父親になっていく姿が印象的です。
反面、DVのシーンやネグレクトのシーン、そして他にも暴力シーンなんかが結構多いので、軽い気持ちでは観られない作品です。イメージとしては、「きみはいい子」と似たような感じでしょうか。
変化球ではありますが、家族愛をしっかり描いた作品です。是非チェックしてみて下さい。
不真面目にマジメ
原作は知りません。
思っていたのと少し違ってて笑いよりも絆や情を観る映画だった。
何から何まで説明してくれちゃうのは少しまどろっこしく感じたが、この不真面目な設定をマジメにやっているのが面白い。
心に残るとかそういう作品ではないし意気込んで観る様なものではないけれどなかなか良かった。
本多孝好原作の映画は個人的に好きです! 単純な内容ながら考えさせら...
本多孝好原作の映画は個人的に好きです!
単純な内容ながら考えさせられる部分が多々ある、
その分、俳優陣の演技力がかなり重要視される中、
竹内、松雪が見事に演じてる(^_-)
邦画好きの方は必見かと(^.^)
【涙がほろり・・。】
ー 毎日、家族のために一生懸命働いている人なら、最後の場面はほろりとくるのでは。
大作でもないし、色々な観方があると思うが、私は良い邦画と感じた作品。ー
・竹野豊さんはどんどん良い役者になって来ていると思う。
応援している身として嬉しく感じた作品である。
<2015年8月22日 劇場にて鑑賞>
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