劇場公開日 2014年8月29日

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「何もスカヨハを使ってここまでの珍品を作らなくても」LUCY ルーシー スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5何もスカヨハを使ってここまでの珍品を作らなくても

2015年11月22日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

萌える

意外と序盤は雰囲気のある巻き込まれ型バイオレンスサスペンスな感じで、評判よりは全然面白そうだなと思いながら見ていましたが、なるほど・・・終わってみれば確かに珍品、最後はあまりにスケールが大きくなりすぎて、正直付いていけませんでした。
ただ、つまらなくはない、と言うかむしろある意味面白い!
人間離れした存在になっていくスカヨハを楽しむ映画と考えれば、これはこれで有りと言えば有り、でも描写はアレだし脚本もアレなので、あくまで珍品として面白いのであって、真面目に見る映画ではないでしょうね(笑)

しかし通常10%しか機能していない脳が100%機能したらどうなるかなんて、よく真面目にスカーレット・ヨハンソンを起用してまで作ろうと考えたものだね。
これがアメコミ・ヒーロー物とかならまだ分かりますが、巻き込まれ型サスペンスからあんなトンデモSF風に発展しちゃうと、見る方の心構えもちょっと・・・。
しかもそのきっかけが突っ込みどころ満載過ぎてねぇ(苦笑)

とりあえず、気弱な女の子から少しづつ覚醒していくスカヨハ嬢の演技は見応え十分、もう少しムチムチボディを堪能できる演出は欲しかったですが、スカヨハをただただ見たいだけなら間違いなく見て損はない映画でしょう。
でも脳が100%に覚醒するまでの、トンデモスーパー超人になっていく過程は笑っちゃうぐらいぶっ飛び過ぎて、しかも最後は何かシラけたようなラストでしたので、内容はホントお世辞にも褒められたものではなかったかなと・・・。

脳科学者を演じたモーガン・フリーマンも、完全に無駄遣い。
まあマフィアのボス役に起用したチェ・ミンシクの方は、雰囲気抜群である程度効果的だったのは多少救いでしたけど。
しかしベッソンは監督を担うと誰も止める人がいなくなってやりたい放題だなぁ、この人は脚本・製作だけにしておいた方がよろしいみたいで・・・。

スペランカー